風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

青木祐子

 青木祐子「これは経費で落ちません!」8巻を読み了える。
 購入は先の5月25日の記事、「ポイントで3冊を買う」で報せた。

 リンクより、過去巻の感想へ遡れる。


 集英社オレンジ文庫、2021年4月25日・刊。

 4話とエピローグより成る。ただしトナカイ化粧品を吸収合併の際の駆け引きや、細かい経理上の不審案件には、興味が湧かない。
 主人公・森若沙名子と営業部員・太陽の恋話がどうなるか、興味がある。7巻の末で、太陽は大阪営業所に転勤となり、遠距離恋愛となってしまったから、先が心配だった。
 そこは現代、スマホのSkype?かビデオ通話アプリで、互いの顔を見ながら、退社後に話し合っている。
 第3話、過去の決断の正しさを証明します!が、最も盛り上がる。太陽の元カノ、六花と、沙名子が、和食店で対決する。沙名子は心理戦に勝利し、優しさとマウントを込めて、六花(彼氏あり)の愚痴を聞こうとする。
 2社との合併により、天天コーポレーションの規模が大きくなり、経理部1名増員となる。不正を見つける勘の鋭い沙名子だが、恋や交渉は苦手であり、可愛げがある。
 ネット通信の恋とか、マウントとか、現代を作者は取り入れている。
 作者の青木祐子は、1969年・生、ジュナイブル小説・出身である。経理職の経験があるか、どうかは、Wikipediaで分からない。
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写真ACより、「建築」のアイコン1枚。





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 先の6月29日の記事、届いた2冊を紹介する(13)で報せた内、青木祐子の小説「これは経費で落ちません! 7」を読み了える。リンクより、過去巻の感想へ遡れる。


これは経費で落ちません 7
 集英社オレンジ文庫、2020年5月25日・刊。244ページ。このシリーズも巻を重ねて、7冊めとなった。
 経理部員・森若沙名子をヒロインとする、サラリーマン(ウーマン)小説に、恋を絡める。
 4話にエピローグの構成で、1話は総務部の平松由香利が、ゾンビのコスプレパーティで出会ったバツイチ男性と意気投合し、結婚する事になる。相手はアルバイトの他、主夫となるが優しく、総務課長になる平松由香利は納得し幸せそうである。経理部主任となる森若沙名子の、複雑な心境も描かれる。
 2話は、主人公の勤める天天コーポレーションと合併する、トナカイ化粧品の経理担当・槙野徹の疑惑を巡る話である。槙野徹は不相応な腕時計をしていたり怪しまれたが、3年前に経理担当になってより、会社の不正経理を正して来た、正義漢だった。しかし彼は疲れて、合併が済んだら、退職を願っている。沙名子は慰留するのだが。

 3話は、不倫関係にある勇太郎(独身)と織子(若い夫あり)の二人に、沙名子が解決へ手を出すストーリーである。ショールーム担当だった千晶が、契約社員より正社員の総務部員へ登用となるけれども、苦労も増える挿話を交える。
 4話は、沙名子の恋人・太陽が東京本社より大阪営業所へ転勤となり、交際が遠去かってしまう話である。おいおい、ヒロインがアンハッピィな仕舞い方かよ、と読者の期待を裏切る。続巻でどうするのか、読みたい事である。
 エピローグは経理部の若手・真夕の視点で描かれる、しばし後の経理部の状況である。続巻が出るとして、何冊まで行くのだろう。心配であり、楽しみである。



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 青木祐子の小説「これは経費で落ちません!」第6巻を読み了える。この巻が、シリーズの最新刊らしい。集英社オレンジ文庫、2019年7月24日・刊。
 同・第5巻の感想は、今月26日の記事にアップした。

 第4巻の難題の1つ、役員秘書・マリナのキャバクラ嬢・アルバイトは、大問題に展開する。総務部長・新島が、他の部長を巻き込んで、天天コーポレーションのM&Aの策謀を、キャバレーで練っていた事が、経理部員の森若沙名子、麻吹美華にバレてしまう。沙名子がそれとなく噂の初めを点火して、策謀を失敗させる。
 沙名子と太陽の恋、暗い性格の鎌本と我が儘な樹奈の恋などを絡ませて、シビアな社会ながら、清々しい展開である。


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 青木祐子のシリーズ小説、「これは経費で落ちません!」第5巻を読み了える。
 購入は今月22日の記事、同・第5、6巻で報せた。
 第4巻の感想は、昨年8月19日の記事、同・第4巻を読むにアップした。

 同・シリーズの主人公は、天天コーポレーションの経理部員、森若沙名子だけれども、この1冊は彼女をめぐる5人を主人公とした、スピンオフ作品群である。
 経理部に異動したばかりの佐々木真夕の「初恋アレッサンドロ」。ビジュアル系バンドのファンだが、仕事に充実を感じ始める。
 優れた営業部員・山崎柊一の闇を描く「カラークリスタル」。
 40歳となり、婚活を焦り、関係業者にお金の貸しのある、平松由香利の「ゾンビと嘘と魔法の笛」。結局、貸金は戻る。婚活は進むが、家の母が留まってほしがっている。
 営業部企画課の中島希梨香を描く、「それでもあたしは男っぽい女」。卑劣な課員・課長、ダメ課員と闘って、自分の企画の第2弾を奪い返す。

 38歳・独身の経理部員・田倉勇太郎の内面を描く、「三十八歳の地図」。第4巻での難題の1つ、織子との社内不倫を解消する。

 第4巻までで、トラブルの解決がなかった点を、明らかにした。
 それでもサラリーマン・サラリーウーマンは大変だ。
 第6巻を含めて、70万部突破のヒット作品である。



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 青木祐子のシリーズ小説、「これは経費で落ちません」第5、6巻が、Amazonより届いた。
 集英社オレンジ文庫で、古本は送料を足すと新品と価格がそう安くないので、新本を注文した。
 昨年8月19日の記事、同・第4巻を読む、以来である。
 第4巻は、難路に入ったようだが、どう導くのだろう。
 1話読みきりの連作なので、読書の持続力が下がっている僕にも読みやすい。ビジネス小説として、リタイアした僕には、懐かしい現場感(職種は違うけれども)である。


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 今月10日の記事「入手した4冊」の初めにアップした、青木祐子「これは経費で落ちません!」第4巻を読み了える。
 
同・第3巻の紹介は、今月15日の記事にアップした。
概要
 集英社オレンジ文庫。2018年6月・初刷。
 このシリーズで、公称・35万部(当時)。大ヒット作と称して良いだろう。また作者は、作家としての基盤を築いただろう。
感想
 経理部の新入社員・麻吹美華(あさぶき・みか)は、正義感が強すぎて、レベルダウン的な転職を重ねている。主人公の沙名子やその後輩の真夕が言えなかった事、やむなくしてきた事に、1言と行動を伴い、経理部で次第に和んでくるのは良い。
 しかし経理部の独身ベテラン・勇太郎と広報課の華・織子(年下の夫あり)との不倫、役員秘書のマリナのキャバクラ嬢・アルバイトの発見は、勇み足だろう。
 勢いが余ったのか、題材に苦しんだのか知らないが、幻滅するストーリーだった。
 沙名子と営業部の太陽の恋は少しずつ進んでいる。しかし続巻は難しいように、僕は思う。何かウルトラ的な進行があるかも知れない。



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No・3
 先の7月30日の記事で購入を報せた2冊の内、青木祐子「これは経費で落ちません!」シリーズの、第2巻に続き、第3巻を読み了える。
 
第2巻の紹介は、今月5日の記事にアップした。
概要と感想
 4章とエピローグを収める。
 第1章は、28歳の女性非正規社員が、正規社員登用と結婚の瀬戸際だと思い込んで、必死のさまを主に描かれる。僕は非正規ではなかったけれど、中途採用の技能職員で、どんなに頑張っても課長にはなれない立場だったから、焦る気持ちもあっただろうと同情する。
 第2章は、ミスを隠して土壇場で逃げる男性職員を描く。周囲の友人は腹に一物があり、女性職員たちは振り回される。
 第3章は、業務上のミステリーの解明を、主人公・森若沙名子が現場に居ないながら、解明を予言する。ミステリー仕立てが新しい。
 第4章は、社員と出入り業務員との、金銭貸借が問題となる。結末で、貸し手、借り手のどんでん返しがあって、第3章のミステリ仕立てに味を占めたか。
 エピローグは、主人公の後輩の視点で描かれ、「経理部は、今日も平和だ。明日はどうなるかわからないけれど。」と締められる。
 企業には大小のトラブルがあり、業績と共に、社員たちは苦労させられている。


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