風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 お報らせです。2020年2月20日で以って、Kindle本・短編小説「底流」を自力発行致しました。原稿は自分で作成し、表紙はデザイナーさんにお願いしました。上梓は自力で行いました。
 Amazonの「Kindleストア」カテゴリで、「柴田哲夫 底流」と検索すれば、すぐに出て来ます。柴田哲夫は、Kindle版・詩集「詩集 日々のソネット」、「改訂版ソネット詩集 光る波」と同じく、僕のペンネームです。価格は500円ですが、Kindle Unlimited版を追加金無料で購入できます。多くの方のご購読を願っております。

馬場あき子

 総合歌誌「歌壇」2019年1月号を、短歌作品中心に読み了える。
 入手は、昨年12月15日の記事、入手した4冊を紹介する(6)にアップした。


 その4冊の、了いの4冊めの読了である。

IMG_20191214_0003

 新春巻頭詠は30首の2名と少なく、他の歌誌と競り負けているようだ。馬場あき子「いろいろな時間」では、夫(岩田正)への亡夫恋、閉塞感ありと言いきる時代感覚が、目に付く。佐佐木幸綱の「スクラム」では、テオは飼い犬の名前、また彼が若くラグビーを詠んだ事、60年安保に関わるなどした事、との事前情報がないと実感の伝わりにくい歌がある。歌壇は村社会だろうか。
 次線級の歌人の歌にも、心に止まる作品がなかった。


 新連載・平成に逝きし歌びとたち①上田三四二は、写真が優れている(死を覚悟した穏やかな表情)。「歌壇」も過去を顧みる姿勢に入ったのだろうか。

 僕は今年5月号の前金切れで、同誌の購読を止めようと思っている。2007年4月、同誌5月号を初めて買って、丁度13年になる。2種以上の歌誌を購読する、時間的、小遣い的な余裕はない。それまで、卒業の決まった授業、消化試合のようだが、紹介は続けたい。



角川「短歌」5月号
 先の4月26日の記事で、ダウンロードを報せた角川「短歌」5月号を、短歌作品中心に読み了える。
 「現代歌人特集シリーズ」の「馬場あき子」は、面白くなかった。新作50首は力作である。
 ただし総論、鼎談、2つの対談、「馬場あき子の言葉」8編なども、あまりに持ち上げすぎて、生前葬のようである。もっともこの特集で沈む、歌人ではないだろうが。
 巻頭作品では、道浦母都子「皇子と王子」28首が関心を惹いた。彼女の初期以外の作品を読んでいないので、ここへ至る道が偲ばれる。
 散文では、酒井順子「平安の女友達」が面白かった。菅原孝標女を、女友達のように扱って、紹介している。
 1首のみ引用する。小田裕侯の「冬青」7首より。
耐へ来しは吾より妻の多からんいつしか耳の疎くなりつつ
 なお今号で、角川「短歌」を離れようと思う。あまりの権威主義、守旧主義のせいである。電子版雑誌の読みにくさ故ではない。
 綜合歌誌を何冊も読むほど、資金も時間もない僕なので、本阿弥書店「歌壇」に戻るべく、既に同誌6月号をAmazonに予約した。


↑このページのトップヘ