駐車場
詩誌「水脈」63号を読む
今月21日の記事、「頂いた本など9冊より(2)5冊」で受贈等を報せた内、初めに挙げた詩誌「水脈」63号をほぼ読み了える。
同・62号の感想は、今年5月30日の記事にアップした。
概要
2018年8月30日・刊。(年3回・刊)。A5判、39ページ。
13名18編の詩、他に随筆、小説、報告等を収める。
感想
A・比佐江さんの「乳頭温泉 鶴の湯」では、「二度と来られないだろう景色を/目の中に焼き付ける」と、老いての遊行を描いて哀切である。
Y・やよいさんの「静かな夜」では、田んぼが駐車場になり、蟬、蛙、蜻蛉が死に絶え「かくして/今日のように/静かな夜になったのでした」と述べて、都市化、静かな環境が、優れた事ではないと知らせる。
これまでの号を含めて、宗教に傾く作品がある事は、彼らの主張と比して納得できない。