風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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BGM

 今日7月11日となり、6月の人気記事を振り返る。概要は、マイページのアクセス解析より、すぐわかる。
 5月の振り返りは、5月31日の記事にアップした。

 6月分の振り返りより、なぜ月末にしないかと言えば、月を越しても前月記事への訪問があると思われるからである。他のブログの振り返り記事より、推測だけれども。

 6月の3位記事は、6月15日にアップした、妻と「ゆりの里公園」へ行きました、だった。

 YouTubeより転載の2回めで、花のあとに名札を上げたのが良かったか、BGMが良かったか。

 1位と同点の2位に、6月5日の記事、届いた4冊を紹介する(5)が入った。

 短日間に、被贈本を含め4冊の本が届くことは、珍しいのだろうか。この4冊は、すべて読み了えた。

 1位は、6月18日の記事、結社歌誌「覇王樹」6月号を読む、だった。

 社会情勢を論じたり、結社のモットー、人情に触れた事が良かったか。

 まだ自分の記事の人気の源がよくわかっていない、新サスケである。



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写真ACより、「雨の日」のイラスト1枚。



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岡野大嗣 サイレンと犀
 先の11月7日の記事「入手した4冊(2)」で紹介した内、岡野大嗣・歌集「サイレンと犀」kindle unlimited版を、ようやく読み了える。
 なお同記事の4番目、幸田玲「再会」は既に短編小説集「月曜日の夜に」にてか、読んだ事があったので評しない。
概要
 歌集「サイレンと犀」は、書肆侃侃房の新鋭短歌シリーズ16。
 紙本版:2014年12月15日・初版。価格:1,836円。
 kindle版:2016年6月4日・刊。価格:800円。kindle unlimited版は追加金:無料。
 巻末に東直子・解説「命を見据えて現代を探る」、著者・あとがきを収める。
 岡野大嗣(おかの・だいじ)は、1980年・生。
感想
 上品な町、上品な家庭に、上品に育って、1昔前の言葉だが、草食系男子に入るだろう。恋人ができても、難関を越える前に、美しい過去が汚れる事を嫌って、別れてしまう。美しい棋譜を残しての、投了に喩えられる。優しい母親への愛憎が感じられる。
 仕事の管理の厳しさに因るのだろうか、やや歪んだ歌も散見される。
 僕が心配するまでもなく、彼は元気に生き抜いているだろう。
引用

 以下に7首を引く。
きれいな言葉を使ってきれいにしたような町できれいにぼくは育った
地下街は地下道になるいつしかにBGMが消えたあたりで
僕ひとり乗せた車で僕はいま僕の命を預かっている
社是唱和 白いセミナー室にいてわたしは生まれなおされている
ダウニーの匂いを嗅ぎすぎたときの頭痛に備えバファリンも買う
僕だけが楽しんでたらどうしよう渡したガムをすぐに嚙むきみ
運転に支障はなくて何年も放置している心の異音



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