風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

Kindle

二十三夜
 先日、AmazonのKindle本を見ていると、萩原朔太郎「二十三夜」が0円で出ていた。
 聞いたことがない題名であり、評論集やアフォリズム集なら嫌だな、と思いつつ、0円に惹かれてタブレットにダウンロードした。
 開いてみると、数ページ(字の大小で変わる)の掌編小説だった。
 Kindle本の小説は、今年3月11日の記事、堀江貴文「拝金」以来である。
 詩人の小説は、言葉に凝り過ぎていけない、とされるが、短くもあり朔太郎自身の影もあるので、面白く読んだ。
 筋は、縁日でヤクザ崩れが紳士に絡み、喧嘩だと多くの衆人が集まる話である。力ずくになろうとする所を、紳士の連れの和装娘が止め、紳士は消え去る。追うヤクザ崩れ・芳公は、思いがけず見物衆の反感を買っていて、逆に殴られる。紳士の連れの娘は、芳公とも見知りらしく、身を挺して止める。
  気弱で薄情な紳士(自身の影があるようだ)と、威勢のいい芳公と、気の張った娘と、一幕を成す。
 でも詩人の小説は、読みたくない。詩から小説へ移った作家は多く、詩人と小説家を兼ねた三木卓、清岡卓行もいたけれども。



二三川練 惑星ジンタ
 先の7月23日の記事、歌集2冊をダウンロードで報せた内、二三川練「惑星ジンタ」を読み了える。
 書肆侃侃房の新鋭短歌シリーズ(Kindle Unlimited版)として、7月25日の記事、惟任將彦・歌集「灰色の図書館」に次ぐ。
概要
 ダウンロードのリンクに、諸版の発行年次、価格を示したので、ご参照ください。
 294首、東直子・解説「日常と幻のゆらぎ」、著者・あとがきを収める。
 二三川練(ふみがわ・れん)は、当時、日本大学大学院博士後期課程・在籍。寺山修司の短歌と俳句を、研究対象とする。
感想

 歌人の性別が、最後までわからなかった。「あとがき」の中でも「僕」と自称するので、男性である。作品中で「僕」を自称する女性はいるだろう。
 初めは具体的で、読みやすいかな、と思った。
 しかし同棲の事情など、公にできない事柄が増えたのか、抽象的な、あるいはシュールな詠みぶりとなる。
 惑星の7つを詠んだ連作は、題詠が苦手なのか、無理をして俗である。
 批判を書いているようだが、現代の心理の捉え方など、美点は多いので、それはご了解願う。
引用
 以下に7首を引く。
めがさめてあなたがいない浴室にあなたが洗う音がしている
傘いらないくらいの雨で傘をさす怒りたいけど怒られたくない
積み上げた日々より薄い枚数の夏のレポートつき返される
細胞の生きたがること厭わしく隣家はすでに蔦となりたり
知っていた未来ばかりが訪れてたとえば黄身が二つの卵
いつまでも引きずりそうなミスをして真夏の屋外プール 冷たい
加工する前の写真を消してゆく指は銀河のようになめらか





 結社歌誌「覇王樹」2018年9月号に載せて頂いた小論、「啄木『一握の砂』の「道・路」」をネットにアップすべく、僕のHP「新サスケ’s Ownd」のページに数日掛けて打ち込み、完成しました。
 上の赤色の字の題名をクリックすれば、小論・記事にジャンプします。
 これは「覇王樹」の年間の散文テーマ「道・路」に応じたものです。

 AmazonのKindleより、啄木『一握の砂』を無料ダウンロードし、検索機能で「道」・「路」の付く歌を選び出しました。さすがにそれにメモを付けてゆく膂力はなく、Wordに間隔を空けてキーボードで写し、資料に当たりながらプリントにメモを増やしていきました。
 原稿量に制限があるので、Wordの原稿用紙、20字10行、15枚にまとめました。誌面ではルビが振ってありますが、原稿用紙にルビを打つ方法がわからなく、手書きでルビを添えました(HPでは、()の中に入っています)。

 記事としては長いですが、啄木の1面が現われているかと思います。横書きながら、どうぞご一読くださいますように。
サボテン紅玉
写真ACより、「お花屋さん」のイラスト1枚。


Kindleストアの歩き方
 先の4月23日の記事、「入手した6冊」で報せた内、大山賢太郎のガイド本、「Kindleストアの歩き方」kindle unlimited版を、タブレットで読み了える。
 大きな写真を、どうしても引けなくて残念である。
概要
 2017年2月18日、電子書籍の窓・刊。
 副題は「アマゾンのジャングルに探検に出かけよう!」。
感想
 あまり新発見のない本である。kindle unlimited版を意識してか(読んだページ数で著作権料が支払われる)、ページ数は多いのだけれども。
 誤植が目立つ。たとえば、排出(輩出が正しい)や、投資広げていく(投資を広げていく?)、ログラム(プログラムが正しい)など。有能なアシスタントが周囲にいないのか。
 雑学が多い。「Kindle誕生秘話」など。構成のわからないハイテク機器(機構)が多いから、利用法の詳細を知りたいのだが。
 自分はkindle unlimited会員で、既に利用している、という自己満足感、自惚れの心をくすぐる本ではある。
 批判を重ねたけれども、「読書メーター」、「ブクログ」の記事に刺激されて、双方に入会した。僕が獲得した成果である。




「角」第46号
 最近に入手した6冊を、簡単に紹介する。
 まず同人詩誌「角」第46号。
 2018年4月15日・刊。B5判、52ページ。詩編は1段組み、散文は2段ないし3段組み。

堀米好美 いのち
 堀米好美・歌集「いのち」。1001首の大冊。
 AmazonのKindleストアで「歌集」で検索して見つけ、kindle unlimited版をダウンロードした。
 購入した本として、今月20日の「歌集2冊をダウンロード(5)」以来である。

最初から
 宇野なずき・歌集「最初からやり直してください」。
 これもAmazonのkindle unlimited本。
 「いのち」共々、大手出版社に頼らない、自力出版・系らしく、たのもしい。

できるアナリティクス
 「はじめての最新 Google Analytics」がわからなかったので、逆引き本を買った。
 買うべきか買うべきでないか、数日迷ったあげく、Amazonに注文した。
 この「できる逆引き Googleアナリティクス」は、430ページの大冊で、高価である。
 しかし間違っていた。僕にはほとんど手の出ない本だった。

Kindleストアの歩き方
 大山賢太郎「Kindleストアの歩き方」。kindle unlimited版があったので、ダウンロードした。
 kindle本の世界も、多彩になったので。写真が、大きいものを引いて来れない。

デジタル読書の技法
 上記の本を見ていたら、この本もダウンロードしてしまった。
 kindle unlimited版でなかったけれど、いずれ読みたいと思っていて、廉価なので返品しなかった。
 上記以外にも、幾冊かのkindle本が、タブレットに収まっている。いかがわしい本ではない。機会が来れば、それらも紹介したい。



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