風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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 森瑶子の短編小説集「男三昧 女三昧」を読み了える。

男三昧 女三昧 (集英社文庫)
森 瑤子
集英社
1990-02-20

 僕がこの本を読み始めたのは、8月8日から9日に替わる真夜中で、読み了えて寝入った。朝の5時頃、鼻より少し嘔吐があった。ティッシュで拭いて寝入った。午後3時になって、熱が37・5度あり(僕の平熱は35度台)、S病院の時間外診察を受けた。2時間の点滴、レントゲン検査、CT検査により、肺炎養生他で数日間の入院となった。
 胃腸の膨満感がありながら、久しぶりに読む森瑶子の小説は(僕の本棚にある、彼女の最後の小説)夜半より読み了えるほど魅力的だった。ずいぶん煽情的である。不倫や倦怠期で別れかける夫婦から、家庭生活を守るために定期的に男漁りを続ける主婦、一途な女性の思いに男性がようやく気付くが結ばれない、など女性の情念を描いて見事である。
 森瑶子は1977年、37歳でデビュー、1993年に惜しまれて亡くなる短い作家生活で、100冊以上の本を生んだ。日本のバブル期を駆け抜けるようだった。
 新婚時代の僕たち夫婦も、彼女の文庫本を読みあさったものだ。


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 8月9日の夜中に、鼻からの嘔吐があり、体調も悪かったので、S病院の時間外診察を受けました。
肺炎他の症状で、緊急入院となりました。大動脈瘤も危ない状態で、別病院での手術を確約させられました。
しばらく、記事更新がまばらとなるかもしれませんが、よろしくお願い致します。
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 昨日の記事、入手した3冊を紹介する(13)のうち、矢部太郎のマンガ「ぼくのお父さん」を読み了える。僕も安易に就くのだろうか。それから登るつもりである。


ぼくのお父さん
矢部太郎
新潮社
2021-06-17

 感想として、「大家さんと僕」シリーズ程には面白くない。「大家さんと僕」シリーズは、今回のようにオールカラーではなく、モノクロだったと記憶するけれども、4コマ・マンガの枠をきっちり守っていた。それが今回は、最大4コマ6連にまでなっている。幼年時代、家族への情が、4コマで収まらないのかも知れない。でも4コマ・マンガは俳歌のように、定型に収めるからこそ面白いのである。
 それと家族の情を大きな題材にした面も、マイナスだったか。家族は、愛憎の果てに愛しいものだからである。少年時代の友人(女の子を含む)と無邪気に遊ぶエピソード群が、僕の回想を呼び出して楽しめた。

03 (4)
 イラストACより、「自然」の1枚。



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