
村上春樹の新作・長編小説「騎士団長殺し」(第1部、第2部)より、「第1部 顕れるイデア編」を読みおえる。
この2冊の到着は、先の2月26日の記事にアップした。
主人公「私」は、妻に別れを告げられ、友人の父親が住んでいた、山中の一軒の留守を預かる。
第1章で、二人は9ヶ月後に生活をやり直すようになる、と告げられており、その点は安心して読める。
抽象画を描いていた「私」が、生活のため肖像画を描いたけれども、画家として復活する様はていねいに描かれる。
幻想的な要素は、プロローグの顔のない男が肖像画を描けと迫る場面と、小さな騎士団長の姿をとって現われる<イデア>のみである。
謎の多い男「免色」が現れるが、ストーリーは段取りが整った段階で、「第2部 遷ろうメタファー編」でどのような、大団円(カタストロフィー)へ運ばれるか、楽しみである。

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