吟遊社「春山行夫詩集」(1990年・刊)より、第5詩集「鳥類学」を読み了える。
第4詩集「花花」の紹介は、今月7日の記事にアップした。
詩集「鳥類学」は、1940年、山雅堂・刊。「現代詩人全集」第4巻に所収。
「一隅にて」の「チュウリップの植つた/小径をぐるぐるまはり/スミレ色のスウエタアを/一マイルもとばす/石造の噴水に/薔薇のアアチも咲きました/…」は、喧伝される都市モダニズムとして、幼く貧しい。
「旅行記」の「町は一本のガラス管で/犬と蠅が往来する/酒屋が果物を並べている/貸馬車屋がホテルで/質屋が酒場だ/…」は、世の混乱を背景としたダダイズムだろう。
最終章の名詞の羅列など、思考力の低下か。
ともあれ、平和的繁栄を願い、危機への不安としての、戦前モダニズムの、最後の抵抗だっただろう。1941年12月、太平洋戦争が始まった。
このあと春山行夫の詩集は、刊行されていない。モダニズムの無力さを思い知らされての、彼のけじめだろう。

写真ACより、「お花屋さん」のイラスト1枚。


第4詩集「花花」の紹介は、今月7日の記事にアップした。
詩集「鳥類学」は、1940年、山雅堂・刊。「現代詩人全集」第4巻に所収。
「一隅にて」の「チュウリップの植つた/小径をぐるぐるまはり/スミレ色のスウエタアを/一マイルもとばす/石造の噴水に/薔薇のアアチも咲きました/…」は、喧伝される都市モダニズムとして、幼く貧しい。
「旅行記」の「町は一本のガラス管で/犬と蠅が往来する/酒屋が果物を並べている/貸馬車屋がホテルで/質屋が酒場だ/…」は、世の混乱を背景としたダダイズムだろう。
最終章の名詞の羅列など、思考力の低下か。
ともあれ、平和的繁栄を願い、危機への不安としての、戦前モダニズムの、最後の抵抗だっただろう。1941年12月、太平洋戦争が始まった。
このあと春山行夫の詩集は、刊行されていない。モダニズムの無力さを思い知らされての、彼のけじめだろう。

写真ACより、「お花屋さん」のイラスト1枚。


コメント