石田衣良の小説「東京DOLL」を読み了える。
彼の小説の記事アップは、昨年4月13日の「少年計数機」以来である。
表紙写真の鮮明度の差は、台形補正カメラより、多機能プリンタのスキャンに替えたからだ。
概要
石田衣良(いしだ・いら)は、1960年、東京・生まれ。
1997年、「池袋ウエストゲートパーク」でデビュー。エッジの効いた文体とストーリーで知られる。
10冊以上の「IWGP(池袋ウエストゲートパーク)」シリーズ、他がある。
僕の読んだ「東京DOLL」は、講談社文庫、2007年8月10日・刊。279ページ。定価:495円(税別)。
感想
MG(マスター・オブ・ゲーム)と呼ばれるゲームソフト制作者・相良と婚約者・裕香、新作ゲームのモデル・ヨリと恋人・ヨシトシの物語である。
大都会の、暴力、性、サクセスの物語でもある。
MGとヨリが惹かれ合い、裕香とヨシトシは捨てられる。庶民的な愛情を捨てながら、成功に向かう2人と、大企業の工作が描かれる。
もう僕は、大都会にもサクセス・ストーリーにも、殆んど惹かれないけれども。