風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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2018年07月

 今日2回目の記事更新です。
 昨日(7月30日)の記事、
「これは経費で落ちません!」第2巻第3巻でも、ちらりと書いた事ですが、メルカリでのトラブルが解消しました。
 初めの同・第2巻だけの注文をキャンセルしようとしたのですが、手続きがよくわかりません。
 売り手の方にはコメントでキャンセルしたい旨を伝え、了解を得たのですが、「申請があれば承認します」との事。
 その申請方法がわかりません。「お問い合わせ」の「よくある質問」より「キャンセル申請手順」を読んでも、キャンセルのマークが出て来ません。

 致し方なく、「購入・支払いについて」の「お問い合わせをする」より、商品番号を入力して、事務局へ依頼しました。数分後、メールがあり、「事務局の権限で、この取り引きをキャンセルしました」との連絡が入りました。売り手さんとのコメントの遣り取りも、閲覧したようです。
 ポイントで注文したのですが、ポイントも戻っていました。

 そもそもダブル注文した僕がいけないことは、わかっています。
 売り手さんと事務局のご親切で、トラブルが解消し、深く感謝しています。
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写真ACより、「お花屋さん」のイラスト1枚。




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 7月29日(第5日曜日)の午前9時半、3人のメンバーが喫茶店に集まって、短歌研究会B第26回を持った。
 先の6月27日の記事、
同・第25回に次ぐ。
 僕がアイスコーヒーのモーニングセット、Mさんがブレンドコーヒーのモーニングセット、Tさんがアメリカンコーヒーを注文した。
 歌誌の貸し借り、返却や、短歌会F支部の様子を伺うなどした。

 研究会Bは、岩波文庫「宮柊二歌集」(宮英子・高野公彦・編)の読み込みである。
 今回は、127ページ、昭和三十年の「元日晨朝」の節からである。

 128ページの初め、上の句の「貧しかる俸給取兼詩人にて」はなぜ「歌人」ではいけなかったのか。詩人かつ歌人を自称する僕の、拘る所である。

 「櫓の下」の2首目、「ゆたかなる霜置きしかば青のいろ賑はふに似て野の川くだる」の「青のいろ」は草の事か、川水の事か、僕は迷ったのだが、Tさんは歌の流れから、草の事だろうと判じた。
 同・4首目の、馬の蹄を洗いやる夢は、戦時経験が長く残っていたのだろう。

 「病後小吟」の節の1首目、下句の「むらさきかなし桐の花咲き」は、倒置法である。
 同・3首目の4句「引揚げてきて」は、戦地からの引揚げ者を指す。


 130ページに入って、「椎の実机にころがせり」の2句3句は、「椎の実を机(き)にころがせり」とすれば、音数は合う。もちろん作者には、わかっていた事だろう。

 131ページの、下句「路地行けば軒に鮟鱇吊らる」の軒は、魚屋の軒だろう、と感想が一致した。
 その他にも、様々に語ったが、ここに書ききれない。

 次回の日程を決め、10時半過ぎに散会した。
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 写真ACより、「お花屋さん」のイラスト1枚。



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No・2No・3
 メルカリで注文した、青木祐子の小説、「これは経費で落ちません!」第2巻・第3巻が、同じ売り手から1度に届いた。価格:850円(税込み、送料込み)。
 
同・第1巻の感想は、昨年1月24日の記事にアップした。

 メルカリでたまたま、同・第2巻を見つけ、発注した。その後、この第2巻・第3巻の販売を見つけ、先の注文をキャンセルして、この2冊を注文した。
 実は先のキャンセル手続きが進んでいない。
 第3巻を、メルカリにはないので、マーケットプレイスかどこかで捜せば良かったのだが、キャンセルは容易にできると思ったし、勢いもあった。売り手には迷惑をかけた。

 このシリーズは、集英社オレンジ文庫に収められる。クールな女子経理部員を描いて、人気となったようだ。



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 短歌新聞社「岡部文夫全歌集」(2008年・刊)より、16番目の歌集「雪代」を読み了える。
 今月23日の記事、
同・「晩冬」(後)に次ぐ。
概要
 歌集「雪代(ゆきしろ)」の原著は、1982年、短歌新聞社・刊。先の「晩冬」の、約2年後の刊行である。
 710首、著者・後記を収める。
感想
 歌集「晩冬」は、日本歌人クラブ賞を受賞したが、この歌集に授賞はなかった。スイッチバック式で、一旦引いてから先へ進む道もあるだろう。
 世の歌人には、シンデレラ・ガールのように栄誉の階段を駆け上がる人も、彼のように営々と詠んで晩年に評価される人もいるのだ。
 彼は北陸の風土と人々を描くと決意していたが、やや暗い面に執したかに見える。これは北陸にほとんどの生涯を送っている、僕の見方、負け惜しみだろうか。
引用
 以下に7首を引く。
着る物に野焼の炎移りしと老の死はいつの時も痛まし
黄塵の日と雨の日とこもごもに北ぐにの春定まるらしも
この村を征(い)でて果てにし兵の墓型(かた)を一つにみな新しき
その後も言ひて憎みき親(ちか)き者屑藷すらに分たざりしを
事つひにあからさまなる現実の怖れとなりぬ言はないことか(敦賀原電事故)
塩鯖を笊に商ふ媼らよ老いて病むなきまた業(ごふ)ならむ
春鯖の網を繕ふ老の頸(くび)いづれ辛酸の皺美しき
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 写真ACより、「アールデコ・パターン」の1枚。




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 7月27日(金曜日)の昼に、所属する結社の歌誌「覇王樹」2018年8月号が、クロネコDM便で届いた。
 
同・7月号の紹介は、今月3日の記事にアップした。

 今月号には、通常立ての他、20首連作を競う「覇王樹賞」の発表と、「花薔薇賞」の発表がある。
 それらを含め、読み了えたなら、ここで紹介したい。

 僕の歌6首(出詠8首より選)他は、もう1つのブログ「新サスケと短歌と詩」(アメブロ)の、7月27日の記事以降に、小分けに順次発表するので、横書きながらご覧ください。

 現在は体調が良くなく、パソコンも不調のため、簡単な記事で失礼します。




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 今月25日の記事で到着を報せた、矢部太郎のマンガ本「大家さんと僕」を読み了える。
概要
 2017年10月20日、新潮社・刊。2018年1月20日・9刷。公称・15万部(当時)。
 作者・矢部太郎(やべ・たろう)は、作中・39歳、お笑いコンビ「カラテカ」のボケ役、他に喜劇役者など。
感想
 僕はマンガの評し方がよく判らない。笑いあり、涙あり、ペーソスありと書いておこう。
 大家の87歳のおばあさんが、戦前などの記憶がはっきりしていて、リアル感を与える。ユーモアにも強い。
 早く記事を上げなくて良かった。読みなおしてみると、4ページ程を飛ばしていた。それも主人公が女優を好きになって振られる、重要なストーリーだった。
この後
 作者は1発当てたのだから、マンガの続編なり、芸能人としてなり、大活躍を続けてほしい。
 僕はこの本をメルカリで、さて幾らで売ろうか。


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 角川書店「増補 現代俳句大系」第13巻(1980年・刊)より、16番目の句集、野沢節子「鳳蝶」を読み了える。
 今月17日の記事、
能村登四郎・句集「枯野の沖」に次ぐ。
概要
 原著は、1970年、牧羊社・刊。444句、著者・あとがきを収め、安東次男の月報を付す。
 野沢節子(のざわ・せつこ、1920年~1995年)は、敗戦前より俳句を発表し、1946年の大野林火「濱」創刊に参加、1971年「蘭」創刊・主宰した。
 第4句集「鳳蝶」により、読売文学賞・受賞。
 1932年、脊椎カリエスと診断され、1957年の完治まで、長い闘病生活を送った。
感想
 それまでの3句集、これからの句集を全く読んでいないので、既に「完成度が高まり、円熟した安定期に入っている」(同「大系」解説より)とされる句に、何の感想もない。師の大野林火がかつて「清純、清冽と讃えた」(三省堂「現代俳句大事典」、2005年・刊、「野沢節子」の項より)と読めば、そうかとも思う。
 牧羊社の「現代俳句15人集」の1巻。 1966年~1969年の句を収める。
引用
 以下に5句を引く。
ひとり身の九月草樹は雲に富み
師のまへの一語々々よ萩こぼれ
初音いま青空ひらく逢ひてのち
昼は人に言葉尽して夜の秋
言ふも悔言はざるも科(とが)寒の鵙
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 写真ACより、「おもてなし」のイラスト1枚。



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