2020年01月
短歌研究会B第39回
1月29日(第5水曜日)の午前9時半、メンバー3人が喫茶店に集まり、短歌研究会B第39回を持った。
先行する同・第38回は、昨年11月30日の記事にアップした。
僕はアイスコーヒーのモーニングセット、Mさんはブレンドコーヒーのモーニングセット、Tさんはアメリカンコーヒーを注文し、歌誌の貸し借り、返却をし、近況を語り合った。
研究会Bを12月には休んでいるので、2ヶ月ぶりである。短歌研究会Bでは、岩波文庫「宮柊二歌集」(宮英子・高野公彦・編)の読み込みをする。
今回は、第7歌集「藤棚の下の小室」(1972年・刊)より、186ページ半ば、「手記四百編」の節よりである。
「手記四百編」の節より。
1首めの2句「かの日復返(をちかへ)り」の「かの日」は敗戦日だろう。3句、4句の描写は、主張より逸れた具体である。
ルオー展とジャンヌダルク像の歌には、美術や音楽を歌にする困難を、3人とも嘆き合った。
「晩秋一小圏歌」の章より。
2首めの4句「秋蟬ひとつ」の秋蟬を、お互い電子辞書で調べて、油蝉と知って驚く。
3首めの2句「蘭の一鉢」は、185ページ「蘭の花」や186ページ「春蘭抱きて」と出て来る、頂き物の春蘭らしい。
188ページに入り、4首めの中句下句は「新約全書/版の古きは/詞句あざやけし」と危うい句跨りだろう。
歌集「独石馬」(1975年・刊)に入り、まず独石馬をドクセキバと読むことを確認する。僕がWeblio辞書で、追確認した。
1966年の歌から。
「銀杏と胡桃」の章より。
3首めの上句「遠き海ただに鳴りつつ」の海鳴りを、海に遠く住む3人なので、実感がわからなかった。
4首めの結句「原子力研究所」は発電所ではないので、初期の研究所だろう。
6首めの「一家族七人」と後に詞書きがある歌は詰め込み過ぎだが、そうしても1首にしたい切迫感がある。
「尾鷲」の章より。
尾鷲がどこか分からないと僕が言うと、2人は三重県の内だと教えてくれた。後でパソコンで調べると、伊勢と熊野の間だった。
3首めの結句「顔おだやけき」は強調の連体形止めだが、終止形でも感慨は伝わると話し合った。
193ページに入って、8首めの2句、「九十九浦の」の読み(「くじふくうら」か、「つくもうら」か)が、3人には分からなかった。
この章で研究会Bをしまい、次の日程を決め、11時近くに散会した。
写真ACより、「ケーキ」のイラスト1枚。
先行する同・第38回は、昨年11月30日の記事にアップした。
僕はアイスコーヒーのモーニングセット、Mさんはブレンドコーヒーのモーニングセット、Tさんはアメリカンコーヒーを注文し、歌誌の貸し借り、返却をし、近況を語り合った。
研究会Bを12月には休んでいるので、2ヶ月ぶりである。短歌研究会Bでは、岩波文庫「宮柊二歌集」(宮英子・高野公彦・編)の読み込みをする。
今回は、第7歌集「藤棚の下の小室」(1972年・刊)より、186ページ半ば、「手記四百編」の節よりである。
「手記四百編」の節より。
1首めの2句「かの日復返(をちかへ)り」の「かの日」は敗戦日だろう。3句、4句の描写は、主張より逸れた具体である。
ルオー展とジャンヌダルク像の歌には、美術や音楽を歌にする困難を、3人とも嘆き合った。
「晩秋一小圏歌」の章より。
2首めの4句「秋蟬ひとつ」の秋蟬を、お互い電子辞書で調べて、油蝉と知って驚く。
3首めの2句「蘭の一鉢」は、185ページ「蘭の花」や186ページ「春蘭抱きて」と出て来る、頂き物の春蘭らしい。
188ページに入り、4首めの中句下句は「新約全書/版の古きは/詞句あざやけし」と危うい句跨りだろう。
歌集「独石馬」(1975年・刊)に入り、まず独石馬をドクセキバと読むことを確認する。僕がWeblio辞書で、追確認した。
1966年の歌から。
「銀杏と胡桃」の章より。
3首めの上句「遠き海ただに鳴りつつ」の海鳴りを、海に遠く住む3人なので、実感がわからなかった。
4首めの結句「原子力研究所」は発電所ではないので、初期の研究所だろう。
6首めの「一家族七人」と後に詞書きがある歌は詰め込み過ぎだが、そうしても1首にしたい切迫感がある。
「尾鷲」の章より。
尾鷲がどこか分からないと僕が言うと、2人は三重県の内だと教えてくれた。後でパソコンで調べると、伊勢と熊野の間だった。
3首めの結句「顔おだやけき」は強調の連体形止めだが、終止形でも感慨は伝わると話し合った。
193ページに入って、8首めの2句、「九十九浦の」の読み(「くじふくうら」か、「つくもうら」か)が、3人には分からなかった。
この章で研究会Bをしまい、次の日程を決め、11時近くに散会した。
写真ACより、「ケーキ」のイラスト1枚。
わが家のライフライン使用料(4)
今日2回めの記事更新です。
わが家のライフライン使用料の1月請求書が届いているので、4回めの公開をします。
なお同(3)は、昨年11月25日の記事にアップしました。
通信費は、ドコモ光の契約で、スマホ2台と固定電話1台の料金です。他に契約を切った(Wi-Fi専用)タブレットが2台あります。
1月請求分は、20、204円でした。12月請求分が、20、246円でしたので、2万円をわずかに越えた所で安定しているようです。10月、11月の請求に比べて、わずかに増えていますが、精査する余裕がありません。
電気料金は、19,277円でした。12月は14,413円でした。漸増していますが、夜間料金が増えており、風呂湯におもに使う電気温水器で、水道水が冷えたためと思われます。
水道・下水道の使用料が、12月、1月分で、11,459円です。10月、11月分の10,430円に比べて、やや増えていますが、漏水はないと考えています。
プロパンガス料は、2,956円でした。JA系なせいか、期間を示さず曖昧ですが、毎月検針しているのでしょう。
合計して1ヶ月、約4万8千円です。自動車費、医療費等も多く、少しでも節約したいです。
写真ACより、「ケーキ」のイラスト1枚。
わが家のライフライン使用料の1月請求書が届いているので、4回めの公開をします。
なお同(3)は、昨年11月25日の記事にアップしました。
通信費は、ドコモ光の契約で、スマホ2台と固定電話1台の料金です。他に契約を切った(Wi-Fi専用)タブレットが2台あります。
1月請求分は、20、204円でした。12月請求分が、20、246円でしたので、2万円をわずかに越えた所で安定しているようです。10月、11月の請求に比べて、わずかに増えていますが、精査する余裕がありません。
電気料金は、19,277円でした。12月は14,413円でした。漸増していますが、夜間料金が増えており、風呂湯におもに使う電気温水器で、水道水が冷えたためと思われます。
水道・下水道の使用料が、12月、1月分で、11,459円です。10月、11月分の10,430円に比べて、やや増えていますが、漏水はないと考えています。
プロパンガス料は、2,956円でした。JA系なせいか、期間を示さず曖昧ですが、毎月検針しているのでしょう。
合計して1ヶ月、約4万8千円です。自動車費、医療費等も多く、少しでも節約したいです。
写真ACより、「ケーキ」のイラスト1枚。
葛原妙子・歌集「薔薇窓」を読む
砂子屋書房「葛原妙子全歌集」(2002年・刊)より、第4歌集「薔薇窓」を読み了える。
第3歌集「飛行」の感想は、今月11日の記事にアップした。
歌集「薔薇窓」は、1978年、白玉書房・刊。1954年~1964年の307首が、他の歌集に遅れて単行された。
僕の短歌観から言うと、ファンタジー(寺山修司を含む)を除き、想像の歌は意外と面白くない。「幻視の女王」などと、持て囃されたようだが。
アクロバティックなまでの、句割れ、句跨りも、近代短歌、第2芸術論等から、脱け出すための藻掻きだったかも知れない。下句「過去はあると/ころに断たれき」など。
ステレオの歌がある。当時はセパレート・ステレオ・セット、LPの時代だったろう。僕の記憶では、一般家庭に無かった。裕福でありながら、女性として、生活に満足できなかったのだろう。
一方、家紋に美しさを見るなど、古風なところもある。
「懲罰のごとく雪積み」の歌がある。積雪を観念語で比喩している。比喩などのレトリックは、心情を良く伝えるための手段だと、伝達論を未だに僕はほぼ信じているから、この比喩はわかりにくい。同じ歌に「氷の壺」という句があり、「~のような」があれば直喩、なければ暗喩という考えに、僕は疑問がある。
後に挙げるけれども、「赤き手に砕く音する・・・」の秀歌がある。
葛原妙子の歌集はまだまだ続き、僕は手探りで読んでいるので、どのような発展があるか知れない。
以下に6首を引く。正字を新字に変えてある。
砂塵あがる街角にして幼子ら瞑目のやうなるまたたきをせり
寡婦となり給へる御目閃きて勁きをしづかに頼み申せる(師、太田水穂みまかりたまふ)
掃くことのうつくしきかも冬の庭真角(まかく)に掃くはすがしきろかも
あるひは砂礫に混り掃かれたる骨片のひとつわれかもしれず
フロントグラス陽を切り返す斎場の自動車(くるま)つぎつぎに向きを変へつつ
赤き手に砕く音する錐をもてにぶき氷を飛散せしめよ
写真ACより、「ケーキ」のイラスト1枚。
第3歌集「飛行」の感想は、今月11日の記事にアップした。
歌集「薔薇窓」は、1978年、白玉書房・刊。1954年~1964年の307首が、他の歌集に遅れて単行された。
僕の短歌観から言うと、ファンタジー(寺山修司を含む)を除き、想像の歌は意外と面白くない。「幻視の女王」などと、持て囃されたようだが。
アクロバティックなまでの、句割れ、句跨りも、近代短歌、第2芸術論等から、脱け出すための藻掻きだったかも知れない。下句「過去はあると/ころに断たれき」など。
ステレオの歌がある。当時はセパレート・ステレオ・セット、LPの時代だったろう。僕の記憶では、一般家庭に無かった。裕福でありながら、女性として、生活に満足できなかったのだろう。
一方、家紋に美しさを見るなど、古風なところもある。
「懲罰のごとく雪積み」の歌がある。積雪を観念語で比喩している。比喩などのレトリックは、心情を良く伝えるための手段だと、伝達論を未だに僕はほぼ信じているから、この比喩はわかりにくい。同じ歌に「氷の壺」という句があり、「~のような」があれば直喩、なければ暗喩という考えに、僕は疑問がある。
後に挙げるけれども、「赤き手に砕く音する・・・」の秀歌がある。
葛原妙子の歌集はまだまだ続き、僕は手探りで読んでいるので、どのような発展があるか知れない。
以下に6首を引く。正字を新字に変えてある。
砂塵あがる街角にして幼子ら瞑目のやうなるまたたきをせり
寡婦となり給へる御目閃きて勁きをしづかに頼み申せる(師、太田水穂みまかりたまふ)
掃くことのうつくしきかも冬の庭真角(まかく)に掃くはすがしきろかも
あるひは砂礫に混り掃かれたる骨片のひとつわれかもしれず
フロントグラス陽を切り返す斎場の自動車(くるま)つぎつぎに向きを変へつつ
赤き手に砕く音する錐をもてにぶき氷を飛散せしめよ
写真ACより、「ケーキ」のイラスト1枚。
妻の退職記念祝い
先日、妻が某事務所を退職した。67歳で、勤続13年。
その前にも、僕と結婚して以来、事務職をその定年まで勤めた。
遠く住む息子夫婦より、花キューピットを通して、生け花を贈られた。
フラスコ状の花瓶に、花束を生けてある。デージー、カーネーションに、観葉植物のヘデラを巡らせている。
また職場の送別会より帰宅した妻は、大きな花束を抱えていた。
赤い薔薇の花束である。
古い花瓶は、リサイクル・ショップへ売ってしまったが、妻の取って置きの花瓶に挿した。
今は束をほどいて、高さを調節し、妻の好みにして、窓近い台の上に飾ってある。
また事務所より、記念品をもらった。
お掃除ロボットのルンバe5である。部品が足らないのかと、1騒動あったけれど、部品が箱の隅にある事がわかり、セットした。
モバイルからは接続できなかった。問い合わせが面倒だ。
廊下で試運転してみると、良く動き、短時間で多くのゴミを集めた。
さて僕からのプレゼントは? 「何がほしい?」と訊くと、勝気な妻は「何も要らない」と予想通りの返事だった。
1月27日の午後になって、Amazonより、1連のパールのネックレスをポチった。29日に届く。
高価な品ではないけれど、僕の精一杯のプレゼントである。
その前にも、僕と結婚して以来、事務職をその定年まで勤めた。
遠く住む息子夫婦より、花キューピットを通して、生け花を贈られた。
フラスコ状の花瓶に、花束を生けてある。デージー、カーネーションに、観葉植物のヘデラを巡らせている。
また職場の送別会より帰宅した妻は、大きな花束を抱えていた。
赤い薔薇の花束である。
古い花瓶は、リサイクル・ショップへ売ってしまったが、妻の取って置きの花瓶に挿した。
今は束をほどいて、高さを調節し、妻の好みにして、窓近い台の上に飾ってある。
また事務所より、記念品をもらった。
お掃除ロボットのルンバe5である。部品が足らないのかと、1騒動あったけれど、部品が箱の隅にある事がわかり、セットした。
モバイルからは接続できなかった。問い合わせが面倒だ。
廊下で試運転してみると、良く動き、短時間で多くのゴミを集めた。
さて僕からのプレゼントは? 「何がほしい?」と訊くと、勝気な妻は「何も要らない」と予想通りの返事だった。
1月27日の午後になって、Amazonより、1連のパールのネックレスをポチった。29日に届く。
高価な品ではないけれど、僕の精一杯のプレゼントである。
山田詠美「タイニー ストーリーズ」を読む(2)
山田詠美の小説集「タイニー ストーリーズ」より、2回めの紹介をする。
同・1回めは、今月21日の記事にアップした。
今回は、「宿り木」、「モンブラン、ブルーブラック」、「GIと遊んだ話(二)」、「微分積分」、「ガラスはわれるものです」の、5編を読んだ。
「宿り木」は、「蝶々の纏足」のような主従関係にあった二人だが、呪いの能力に気づいたらしい従者が、シクラメンの鉢植えで主人を病院に見舞ったりして、呪い殺してしまう。最後の場面が戯画的で気になる。
「モンブラン、ブルーブラック」は、秘書に雇った娘の身の上話を、繰り返し小説に仕立てる作家の、業を描く。僕もモンブランの万年筆にブルーブラック(あるいはロイヤルブルー)のインクを使っている。
「GIと遊んだ話(二)」の老兵の、ハノイ・ヒルトン(北ベトナムのホアロー収容所のこと)の経験談を、僕は本物だと思う。
「ガラスはわれるものです」は、劇的に見せ合うカップルが、裏で保険事項を掛けながら、盛り上がるストーリーである。
タイニー ストーリーの訳に、小編小説という語を思いついた。検索してみると、前例がある。小品ではなく、短編小説と掌編小説の中間として、このスタイルの小説にふさわしい訳と僕は納得している。
写真ACより、「ケーキ」のイラスト1枚。
同・1回めは、今月21日の記事にアップした。
今回は、「宿り木」、「モンブラン、ブルーブラック」、「GIと遊んだ話(二)」、「微分積分」、「ガラスはわれるものです」の、5編を読んだ。
「宿り木」は、「蝶々の纏足」のような主従関係にあった二人だが、呪いの能力に気づいたらしい従者が、シクラメンの鉢植えで主人を病院に見舞ったりして、呪い殺してしまう。最後の場面が戯画的で気になる。
「モンブラン、ブルーブラック」は、秘書に雇った娘の身の上話を、繰り返し小説に仕立てる作家の、業を描く。僕もモンブランの万年筆にブルーブラック(あるいはロイヤルブルー)のインクを使っている。
「GIと遊んだ話(二)」の老兵の、ハノイ・ヒルトン(北ベトナムのホアロー収容所のこと)の経験談を、僕は本物だと思う。
「ガラスはわれるものです」は、劇的に見せ合うカップルが、裏で保険事項を掛けながら、盛り上がるストーリーである。
タイニー ストーリーの訳に、小編小説という語を思いついた。検索してみると、前例がある。小品ではなく、短編小説と掌編小説の中間として、このスタイルの小説にふさわしい訳と僕は納得している。
写真ACより、「ケーキ」のイラスト1枚。
海河童「Photo Collection of 劒岳」Kindle版を観る
海河童さんの写真集、「Photo Collection of 劒岳」を観了える。
今月14日の記事、同「同 Balicasag」Kindle Unlimited版を観る、に次ぐ。
リンクより、関連過去記事へ遡り得る。
「~劒岳」Kindle版のタブレットへのダウンロードは、今月19日の記事、入手した3冊を紹介する(6)で報せた。
当時、Kindle版が無料キャンペーン中だった(現在・250円、Kindle Unlimited版あり)。
2018年9月13日、海河童本舗・刊。406ページ。写真、200枚。
7月に雪の残る劒岳とその周辺を、撮り尽くしている。写真には、地獄谷@エンマ台、のようなキャプションが1枚ずつに付いている。
鎖場、前劒、カニのタテバイ、等の難所を経て、海河童さんが登頂できるかに関心は集中する。この本の説明をよく読めば、登頂したと書いてあるが、登山ガイド本には「さるでは無理だ 劒岳」と不穏な題名が付いているのだ。
結局、登頂し、頂上の祠のような写真が載る。頂上からの写真には、薬師岳、槍ケ岳など、幾つもの峰が、矢印付き名前で、示されている。さも嬉しそうだ。苦難のあとの喜びだろうか。
剣山荘まで降りて、ビールで祝杯のグラス2本が写される。僕も祝福のグラスを、カチンと合わせて乾杯したいくらいだ。
最後の写真は、著者の後ろ姿に、Thank you!のキャプションが付いている。
なおこの記事の作成には、Kindle本の栞機能を用いた。
1月26日8時頃、海河童さんがツイートしてくださいました。
今月14日の記事、同「同 Balicasag」Kindle Unlimited版を観る、に次ぐ。
リンクより、関連過去記事へ遡り得る。
「~劒岳」Kindle版のタブレットへのダウンロードは、今月19日の記事、入手した3冊を紹介する(6)で報せた。
当時、Kindle版が無料キャンペーン中だった(現在・250円、Kindle Unlimited版あり)。
2018年9月13日、海河童本舗・刊。406ページ。写真、200枚。
7月に雪の残る劒岳とその周辺を、撮り尽くしている。写真には、地獄谷@エンマ台、のようなキャプションが1枚ずつに付いている。
鎖場、前劒、カニのタテバイ、等の難所を経て、海河童さんが登頂できるかに関心は集中する。この本の説明をよく読めば、登頂したと書いてあるが、登山ガイド本には「さるでは無理だ 劒岳」と不穏な題名が付いているのだ。
結局、登頂し、頂上の祠のような写真が載る。頂上からの写真には、薬師岳、槍ケ岳など、幾つもの峰が、矢印付き名前で、示されている。さも嬉しそうだ。苦難のあとの喜びだろうか。
剣山荘まで降りて、ビールで祝杯のグラス2本が写される。僕も祝福のグラスを、カチンと合わせて乾杯したいくらいだ。
最後の写真は、著者の後ろ姿に、Thank you!のキャプションが付いている。
なおこの記事の作成には、Kindle本の栞機能を用いた。
1月26日8時頃、海河童さんがツイートしてくださいました。
わーい、いつもありがとうございます! https://t.co/bfKH4K0wfh
— 海河童 (@umikappa1960) January 26, 2020