風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

Kindle本の第1歌集「雉子の来る庭」をKDPしました。右サイドバーのアソシエイト・バナーよりか、AmazonのKindleストアで「柴田哲夫 雉子の来る庭」で検索して、購入画面へ行けます。Kindle価格:250円か、Kindle Unlimitedで、お買い求めくださるよう、お願いします。

2020年04月

 最近に2つの小さな買い物をしたので紹介する。
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 まずAndroid用の充電アダプタである。初めがケース入り、後が取り出したところ。エレコム製、MPA-ACMA1510NWF。プラグは折りたたみ式。
 スマホとタブレットに兼用で、ACアダプタを使ってきたが、スマホとタブレットを買って4年以上が経ち、接続が甘くなった。接続を充電が始まる(赤ランプが点く)まで何度も繰り返し試み、充電できなくなるのではとハラハラした。
 ACアダプタは市販されている筈と、Amazonで苦労して見つけ(初めは品名もよくわからなかった)、4月14日に注文、15日に届いた。Android用、TypeBである。1,359円(税込み、送料無料)だった。
 スマホ、タブレットを充電してみると、ぴったり接続し、やや時間はかかるが100%まで充電してくれる。これまでのハラハラ、繋がらなくなったらどうしようの心配から解放されて、ホッとしている。充電アダプタのプラグを、テーブルタップに差したままだったのを、止しにした。


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 4月15日、外出自粛要請中ながら、ボトルの粒ガム(僕には必需品)10ボトルを、Vドラッグ某店で買った際、切れていた部屋消臭剤をリピ買いした。653円(税込み)
 ファブリーズのダブル消臭 マイクロミスト クラシック・ガーデンの香り、である。妻が買ったものを用い、とても効果があった。
 部屋が飲食・他で臭う時、数回スプレーすると、臭いが消え、微かな芳香がするようになる。
 晴れた日の日中は窓を開ければ良いが、冷暖房中、雨風の日、夜間は、このスプレーで簡単消臭している。
 妻に話すと、詰め替え用のボトルが1本あるということで見せられた。次に使えば良いと、お咎めはなかった。


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 角川書店「増補 現代俳句大系」第15巻(1981年・刊)より、17番めの句集、北野民雄「私歴」を読み了える。
 先行する森澄雄・句集「鯉素」は、今月7日の記事にアップした。



 原著は、1978年、牧羊社・刊。中村草田男・序句1句、506句、著者・あとがきを収める。
 1948年~1967年までの句を、4つの年代に分けて収めた、第1句集。
 北野民雄(きたの・たみお、1913年~1988年)は、1946年の草田男「萬緑」創刊とともに参加、長く功績を積んだ。
 敗戦直後は貧しかったが、後に成功し、旭倉庫、みすず書房の各社長となる。
 含羞ある家族吟、旅吟に、味わいがあるとされる。
 後に句集「夢殿」(1986年、俳人協会・刊)がある。還暦後、充実ぶりを示す、と自ら述べている。

 以下に5句を引く。
寝て一畳流離極まる餅うまし
文化の日枯れれば薪も割りやすし
万緑や水もて子らの四肢潔む
枯萱の果ての工場ストの旗
晩夏の旅家鴨のごとく妻子率て

 なお「増補 現代俳句体系」全15巻を読み来たって、残るは斎藤玄・句集「雁道」1冊のみである。
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写真ACより、「アジアンフード&ドリンク」のイラスト1枚。


 

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 最近に入手した3冊を紹介する。

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 県内にお住いの詩人、西畠良平さんが、詩集「溶け出した言葉」を贈って下さった。
 2020年5月・付け、紫陽社・刊。
 66歳にしての、第1詩集である。



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 本阿弥書店より、総合歌誌「歌壇」2020年5月号が届いた。
 6月号以降も本誌を取ることに決め、近いうちに半年分の誌代を振り込む予定である。
 連載「平成に逝きし歌びとたち」は今号、二宮冬鳥である。彼を尊崇する鈴木竹志さん(「コスモス」でのかつての先輩)は、大喜びだろうか。
 同・4月号の感想は、先の3月23日の記事にアップした。




室生犀星作品集
 AmazonのKindleより、「室生犀星作品集」をタブレットに、ダウンロード購入した。
 室生犀星は気になる作家・詩人だけれども、作品集を持っていなかった。99円(税込み)より、Amazonポイント、6ポイントを引いての購入だった。1詩集1作品、小説1編1作品の数え方である。僕がかつて読んだ長編小説「杏っ子」が入っていない。
 Kindleで買った作品集では、「橘曙覧 全歌集」、「若山牧水大全」、「D・H・ロレンス詩集」などを読んだが、「与謝野晶子大全」はほとんど手付かずである。


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 福井県俳句作家協会・刊の「年刊句集 福井県 第58集」より、1回めの紹介をする。
 到着は、先の3月30日の記事、届いた2冊を紹介する(12)にアップした。リンクより、関連過去記事へ遡れる。

 

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 2019年、令和元年に吟じられた句より、1人10句1段(1ページ2段)。
 今回は役員43名、顧問以下15名、計58名の580句を読んだ。
 新しい題材(カフェラテなど。タピオカの句はあるかどうか)、新しい表現を目指している。土着性の汲み取り(紙漉き、海女など)もある。中句「ゐの一番に」の句があり、「いの一番に」の誤り(旧かなでも)であり、よい着眼なのに惜しい。
 表現し、発表し、競うことで癒される心もあるだろう。

 以下に5句を引く。
藻の花や水が自慢の紙の里(M・潤子)
涙腺の乾き八月十五日(M・潔)
廃村の鎮守に一夜盆踊(M・浩)
珈琲に描くミルク絵春隣(H・利男)
息白く駆けきて言葉聞きとれず(N・昭子)





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 記事の上のメッセージボードにもあります通り、ハンドルネーム・新サスケは、ペンネーム・柴田哲夫で、短編小説「底流」を2020年2月20日にKDP出版しました。

Kindle「底流」表紙
 先の3月13日に、KDP小説「底流」完全版・作成の記事をアップしました。
 
 しかし申し訳ありませんがその後、文面に5ヶ所の誤りを見つけました。
 しばらく間が空きましたが、4月12日に修正しました。誤りのヶ所には、ダウンロード本で、ハイライトを付け、メモを付したので、易しく見つけられます。パソコン保存の原稿を修正し、再アップ申し込み後、約4時間で修正版のアップの通知がメールで届きました。
 それより約30分後、Amazonのアカウントサービス→コンテンツと端末の管理より、「底流」の、→この本の利用を終了、よりいったんタブレットの旧版「底流」を削除しました。
 AmazonのKindleストアのカテゴリで、「柴田哲夫 底流」で検索して、僕の小説を見つけ、Kindle Unlimited版をタブッレットに再ダウンロードしました。確かめると、修正ヶ所は直っていました。
 5回の修正を重ねて、これ以上、誤りの無いことを願っております。

 Kindle Unlimited会員の方は、新しくダウンロードをお願いします。Kindle版を買おうという奇特な方は、500円(税込み)での購入をお願いします。Kindle版の無料キャンペーンは、規定で90日以上に5日間なので、5月末頃に行いたいと思います。




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 三浦しをんの小説「ののはな通信」を読み了える。
 先の3月26日の記事、和田たんぽぽ読書会(5)で、4月例会の課題図書として手渡された本である。4月14日に予定されていた例会は、コロナ禍により中止となり、読書会の再開の目途も立たない。

 

 三浦しをんの小説は今年1月20日の記事に、新潮文庫「風が強く吹いている」を、批判的に取り上げた。またKindle本・短編「天上の飲み物」を読んだ。
 


「ののはな通信」 (2)
 「ののはな通信」は、2018年5月、新潮社・刊、448ページ。
 「のの」こと野々原茜と、「はな」こと牧田はなが、女子高校の生徒だった時に出会って、S関係に入り沢山の手紙を交すが別れて、お互い大学に入り文通、訪問の再開、大人になってメールを重ねる、書簡体小説である。
 「のの」は東大文学部を卒業するけれども(年上の「悦子さん」と同棲し、見送って)、学究を諦め、フリーライターとなる。「はな」は外交官夫人となり、国々を回る。「はな」はゾンダ(架空の国)の大使夫人の時、ゾンダに内戦が再発し、隣国の難民キャンプで活動する、と言い残して行方不明になる。
 高校生時代のS関係が、次第に美化され、唯一の純粋な愛として残る様を描いている。読者の評価は、異なってくるだろう。


 
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 詩人会議の県内詩誌「水脈」67号を読み了える。
 到着は今月4日の記事、届いた2冊を紹介する(13)にアップした。



 同・66号の感想は、昨年12月3日の記事にアップした。


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 67号の多くの生活詩(フィクションの作品があるかも知れない)の中で、S・周一さんの3編より、「野鳥が居ない」に惹かれた。家の周りから、トビ、キジ、カッコー、ヒバリの声が消え、地上の危機と訴えている。僕の家の周りでは、郭公は初めから居なく、雲雀の声は聞いたようだが、雉子の声は稀で、鳶の姿を見ない。以前は多かった足羽川上空でも鳶を見掛けない。気づかせてくれる1編だった。

 特集は「恋坂通夫さんを偲んで」、34ページの多さに渉る。恋坂さんの詩7編、随筆1編、追悼詩4編、追悼文13編、略歴を載せる。
 恋坂さんは、優れた生き方をしたように思える。労働運動に邁進し、定年後は喫茶店を12年間経営し、奥さんを亡くされたあと、遠い地より後の奥さんを得た。定年後に「水脈」に参加、事務局長も務め、詩集2冊を遺した。
 2月20日の「偲ぶ会」は、盛会だっただろうか。



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