
木下龍也・歌集「つむじ風、ここにあります」kindle unlimited版を読み了える。
昨年12月9日の記事、入手した4冊(3)の内の1冊である。
その4冊の内、3冊を読み了え、三浦哲郎「愛しい女」は長編小説なのでいったんお蔵入りし、この4冊の話題は仕舞いとしたい。
概要
各版の発行日、価格などはリンクに書いたので、ご参照ください。
木下龍也(きのした・たつや)は、1988年、山口県生まれ、山口県在住。
結社に属していない。
この歌集では、短歌のあと、東直子・跋「辺境からの変化球」、詩に似た「あとがき」を収める。
感想
静謐な文体である。草食系青年が、心で静かに耐えているようだ。
ナンセンスな歌が混じるが、痛くてユーモアにならない。
家族には素直である。
女性にはウブで、純粋である。あるいは恋人を病気で失った風の、歌がある。
引用
以下に7首を引用する。
じっとしているのではない全方位から押されてて動けないのだ
触れなくていいものに触れ火傷する癖があります遺伝でしょうね
そういえばいろいろ捨ててあきらめて私を生んでくれてありがとう
疑問符のような形をした祖母がバックミラーで手を振っている
コンビニのバックヤードでミサイルを補充しているような感覚
アイロンの形に焦げたシャツを見て笑ってくれるあなたがいない
からっぽの病室 君はここにいた まぶしいくらいここにいたのだ

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