
所属する結社歌誌「覇王樹」2019年8月号を、作品中心に読み了える。
到着は先の7月29日の記事、同・8月号が届くで報せた。7月号の感想、覇王樹社のホームページ、僕の作品、3つのリンクを張ってあるので、ご覧ください。
概要
2019年8月1日付け・刊。40ページ。編集人・佐田公子。
今年の覇王樹賞20首と、花薔薇賞1首が、決定・発表された。
感想
覇王樹賞は、K・恵美さんの「廃校」20首。彼女は結社「林間短歌会」で研鑽を重ねた方で、実力はある。また連作のまとめ方も上手で、賞を狙える方だ。
次席以降の方も、読んでみれば力作である。
T・美香子さんの「日本歌人クラブ会報「風」203号」より「記憶のかけら」5首、「短歌往来」5月号より「波照間島」8首が、転載された。
引用
2首に寸感を添えたい。共に同人の特選欄?にあたる「爽什」10名からである。
N・ま寿子さんの「ピリオド」6首より。
ピリオドをいまだ打てない空間に君と紡ぎし歳月浮かぶ
口語調も取り入れて、優れた亡夫恋と読んだ。間違えていたら、済みません。
K・恵美さんの「夢二の絵」6首より。
団らんを支えし鍋も大皿も終活の名に次つぎと消ゆ
老夫婦のみ、あるいは独居老人となった者の切なさが、具体的に迫ってくる。


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