風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

Kindle本の第1歌集「雉子の来る庭」をKDPしました。右サイドバーのアソシエイト・バナーよりか、AmazonのKindleストアで「柴田哲夫 雉子の来る庭」で検索して、購入画面へ行けます。Kindle価格:250円か、Kindle Unlimitedで、お買い求めくださるよう、お願いします。

マンガ

 昨日の記事、入手した3冊を紹介する(13)のうち、矢部太郎のマンガ「ぼくのお父さん」を読み了える。僕も安易に就くのだろうか。それから登るつもりである。


ぼくのお父さん
矢部太郎
新潮社
2021-06-17

 感想として、「大家さんと僕」シリーズ程には面白くない。「大家さんと僕」シリーズは、今回のようにオールカラーではなく、モノクロだったと記憶するけれども、4コマ・マンガの枠をきっちり守っていた。それが今回は、最大4コマ6連にまでなっている。幼年時代、家族への情が、4コマで収まらないのかも知れない。でも4コマ・マンガは俳歌のように、定型に収めるからこそ面白いのである。
 それと家族の情を大きな題材にした面も、マイナスだったか。家族は、愛憎の果てに愛しいものだからである。少年時代の友人(女の子を含む)と無邪気に遊ぶエピソード群が、僕の回想を呼び出して楽しめた。

03 (4)
 イラストACより、「自然」の1枚。



このエントリーをはてなブックマークに追加

 小坂泰之のマンガ「放課後ていぼう日誌 2」を読み了える。
 Kindle Unlimited版のダウンロードは、今月15日の記事、入手した5冊を紹介する(7)で報せた。




 第1巻を読んだ覚えがあるが、雑誌か単行本かKindle本か、覚えていない。部活ものであり、スポーツものでもあり(スポ根とは違うが)、主人公の女生徒(部員は女性ばかりである)の成長を描くRPG的なところがある。
 女生徒部員、釣り、楽しみもの的なところが、新しい着眼である。餌を針につけられない、釣った魚の針を外せない、という鶴木が、だんだん釣りに慣れて、新しい魚類を釣れるところが、メインストーリーである。大野先輩(長身、眼鏡、シャイ)、顧問の小谷教師(ビール・バカで金欠)など、際立ったキャラクターの登場人物もいる。
 各コマにセリフが多い。釣り関係の解説も示さなくてはならないし、女子高生のおしゃべりだとも取れるだろうが、やや読みにくい。
 Kindle Unlimited版で、全7章も読ませてくれるのは、ありがたい。しかし僕は釣りに今は関心がない(仕事現役の頃、釣りやゴルフも習いたかったが、他に楽しみがあり、財政と時間が許さなかった)ので、有料の第3巻以降を読もうとまでは思わない。



02 (5)
 写真ACより、鉢植えのイラスト1枚。
このエントリーをはてなブックマークに追加

 昨日の記事、入手した5冊を紹介する(7)のうち、さっそく家庭サスペンスvol.29この女が許せない(Kindle Unlimited版)を、タブレットで読み了える。

 保育園の経営者が代わって、パワハラの一家となり、それと闘う保育士・保護者に敗れ去って行く、上野すばる「ブラック保育園」、ぶりっ子の腹黒娘に好いてくれる男性を奪われる、春名宏美「可愛さとあざとさ」ほか、あざとい人々が敗れていく物語が続き、姉妹が図って人を破滅させる川端みどり「復讐代行いたします」、伊東倫智「お姉ちゃんズルい」などの物語が続く。勧善懲悪の物語にも、悪徳の栄えにも、ストレスは解消されないようだ。
 連載物の折井いずみ「我が家の掟」第20話「父の再婚」はユーモラスである。掉尾の川菜亜子「まっすぐに・・・」は、離婚して子連れ、失職した娘さんが、孫と思い込む認知症気味のお婆ちゃんを利用しようかとするけれども、踏み止まるという倫理的に爽やかなストーリーである。
 これら主婦マンガ誌が続いているのは、一定の読者が付いているのだろう。



4 (3)
写真ACより、「雨の日」のイラスト1枚。




このエントリーをはてなブックマークに追加

 今月22日のブログ記事、Amazonよりダウンロードした3冊を紹介する、の3冊の内、マンガ誌「家庭サスペンス」vol.35を読み了える。


 


 Kindle Unlimited本なので、追加金・無料である。
 正式の特集名は『超やっかい! クレーマーの「正義」』である。7名の7編を載せる。
 川端みどり「正義中毒」では、会社でも店でもマンションでもクレーマーの女性が、退職させられ、怪我をしても「私が次に救ってあげる人」と援交少女に縋ろうとする場面で了いとなる。
 牧村しのぶ「息子が恋人」では、妊娠中に夫が風俗通い始め、息子に溺れる妻の話である。夫の転勤によってスナック(カラオケあり)の隣りに引っ越し、息子が受験勉強できないと荒れ出す。息子にも反発された妻は、息子を殺してしまう。
 小野拓実「隣のクレーマー」では、クレーマーの一家で、母親は結局、クレームをつけられたスーパー店員に殺されてしまう。
 折井いずみ「我が家の掟(第23話)」は、連載物である。中村敦子「天使の贈りもの」は、少年と大型犬の友情の物語だが、ストーリーが今一つわからなかった。
 あまりストレス解消にならないけれど、主婦マンガ誌はKindle Unlimited版にたくさんあるようなので、また読もうと思う。
0-16
 写真ACより、「建築」のアイコン1枚。








このエントリーをはてなブックマークに追加

 ぶんか社のマンガ誌「ご近所の怖い噂」vol.167より、暁龍さんの「40歳の夜明け」(モノクロ32ページ)を読み了える。
 本の到着は、今月5日の記事、届いた4冊を紹介する(5)で報せた。

 暁龍さんのマンガを読むのは、今年3月12日の記事にアップした、「可哀想な姉」以来である。リンクより、過去作品の感想へ遡れる。




「40歳の夜明け」
 第2特集「再婚良いトコ悪いトコ」の1編として、旧作が掲載される。画像は、ページを開いて多機能プリンタに押し付け、スキャンしたものをトリミングした。
 暁龍さんは、プロ・マンガ家として、「あんこと麦と」のブロガーとして、フォロワー4万4千人以上のインスタグラマーとして、またTwitterYouTubeでご活躍である。

 「40歳の夜明け」は、夫のモラハラによってか離婚した主人公が、少年となった息子2人を抱えて、再婚相手を求め、幸せを求めてゆく物語である。友人より45歳未婚という銀行員を紹介され、交際するが性格が合わず別れる。
 ネットの出会い系サイト(きちんとした所)を友人に勧められ、最後にしようとメールした男性(バツイチ、46歳、子供なし)と遣り取りをし、実際に会うことになる。喫茶店にてお互いの離婚の訳を話し合い、某テーマパークで遊ぶ。
 男性は、主人公の2人の息子に会う。息子は「お願いします」「この人を幸せにしてあげて下さい」と、大人っぽく理解を示す。主人公は「ありがとう」と涙をあふれさせる。しまいのト書きでは、「明日のことは わからないけど 肩を寄せ合って 生きて行くのも いいかもしれない」と小さな結婚写真と共に、ハッピィエンドである。
 このマンガは、暁龍さんの体験に基ずくフィクションである。ネットの最先端を取り入れる所が、暁龍さんらしい。



このエントリーをはてなブックマークに追加

 今月4日の記事、ダウンロードした4冊を紹介する、でAmazonのKindleストアよりダウンロードの4冊を報せた。


 その内、「家庭サスペンス」vol.23より、暁龍さんのマンガ、「可哀想な姉」を読み了える。
 暁龍さんのマンガは、2月8日に記事アップした、「パラサイト イクメン」以来である。


家庭サスペンスvol.23 特集:毒身内
佐嶋しおり
笠倉出版社
2020-01-22



 特集は「毒身内」である。8名の女流マンガ家が、8編を寄せている。

 暁龍さんの「可哀想な姉」は、モノクロ、32ページ。
可哀想な姉a

 暁龍さんのマンガ「可哀想な姉」では、虚弱な姉が祖母・母に甘やかされてニートに育つ。父は甘やかしぶりに呆れて家を出る。
 母が癌で亡くなると、姉はネットの仕事に入るが、詐欺まがいで、預金をほとんど使ってしまった。「私」は家を出てアパート住まいを始める。姉が残された家に、祖母が住み移って、さらに甘やかし、姉は資格取得と偽って、ゲームに耽る。祖母が亡くなり、姉は帰って来なかった(祖母の貯金は全部引き出して)。半年後、姉が現れて「私」にお金をせびるが、「私」は突き放す。数年後、結婚した「私」は、姉が食い逃げ常習犯としてテレビに映っても、夫に知らない人、と応える。
 僕も人に甘えた所はあるが、家業の農作業を手伝い、結婚して現場で働き、一人っ子を育てて来た。この姉ほどでは、ないと思う。
 暁龍さんのマンガでは、家族の愛憎を、ネットを小道具に取り入れ描いた作品が多い。ご自身が、ブログインスタグラムツイッターユーチューブ等でご活躍だからだろう。



 


このエントリーをはてなブックマークに追加

 マンガ誌「家庭サスペンス」vol.31が、AmazonのKindle Unlimited版になっていたので、タブレットにダウンロードした。ネットでご活躍の、暁龍さんの作品が載るからである。
CIMG3133 (2)
 vol.31の特集は、「民度低すぎ ゲス夫婦」である。7名の女流マンガ家の、7編を収める。

 暁龍さんのマンガは、昨年8月13日日の記事にアップした、「あなたよりも」以来である。


 今回の作品は、「パラサイト イクメン」と題する。モノクロ、32ページ。
CIMG3135 (2)
 自分の娘と同じ園に通う児の、父親がブログで当てて、職を辞め、イクメン本を出版するまでは順調だった。しかし行き詰って、ママ友たちと作った料理を、自分の料理かのようにブログにアップする。更にママ友の家の小物を盗んで、ブログにアップし、ネット・フリーマーケットで売ってしまう。さすがに警察沙汰となり、結末となる。
 他の作品が、児童虐待や不倫を扱っているのに対し、暁龍さんの「パラサイト イクメン」は、庶民生活の最先端のネットをからませて、1歩先んじる。
 なお画像は2枚とも、タブレットをカメラで撮影し、取り込んで補正した、お粗末なものである。


このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ