
青幻舎の文庫版「北斎漫画」全3巻より、第1巻「江戸百態」の第2章「日常茶飯」を見了える。
同・第1章「人物絵鑑」は、今月1日の記事にアップした。
第1巻は、「人物絵鑑」「日常茶飯」「動態活写」「百具百景」の4章より成る。
「日常茶飯」は、文庫で91ページである。
おもに庶民の姿を描いている。草紙の挿し絵程度なので、典型化しているが、あまりデフォルメされていない。
「人物絵鑑」に比べて、1カットが大きく(見開き2ページで1カットもある)、題字も多く入っている。題字は当時の漢字、変体仮名なので、わかりにくい。漢字にはルビが振ってある。
売れ行きは良かったらしいが、北斎の真髄は何度も書くが、「富嶽三十六景」などの浮世絵にある。

