風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

Kindle本の第1歌集「雉子の来る庭」をKDPしました。右サイドバーのアソシエイト・バナーよりか、AmazonのKindleストアで「柴田哲夫 雉子の来る庭」で検索して、購入画面へ行けます。Kindle価格:250円か、Kindle Unlimitedで、お買い求めくださるよう、お願いします。

テーマ

 5月14日午前10時より、橘曙覧記念館の会議室にメンバーが集まって、短歌研究会C・5月歌会が持たれた。
 同・4月歌会は、先の4月10日の記事にアップした。


 今月は、事前出詠9首(2首出詠が1人あった)、参加者5名だった。
 YYさんの1首め。「~の家の隣に居を得たる」の2句・中句は、2句を「~と親しく隣に」に直された。結句の「宇宙にゐしごと」は「宙
(そら)にゐるごと」に直された。2首め。2句「出くはし猿に」の、「出くはし」が連用形なので、連体形の「出くはす」に、結句「鍬を構へり」の「り」は4段活用かサ変活用の動詞のみに付くので、「鍬を構へつ」になった。
 YNさんの下句「谷を覆いて潤む山襞」は、自身の言葉も受けて「谷をうづめて山襞やはし」となった。
 TTTさんの歌は、簡明な詠みぶりでパスした。
 TFさんの歌は、結句「初夏は至りぬ」を「初夏
(はつなつ)至る」が奨められた。
 TTMさんの歌は、そのままパスした。
 ANさん(欠席)の歌は難解だった。「山竹田 しだれ桜を背に受けし清流に映えスマホに収む」。自分、川、桜の位置関係がわからない。検討の結果、「清流の音を聞きつつ山竹田のしだれ桜をスマホに収む」と大きく直された。撮ったのがしだれ桜でなく、山竹田の景色なら、「山竹田はしだれ桜を背に受くる清流に映ゆスマホに収む」と、文脈をあまり変えずに済むのだが。
 僕の歌の下句「二重窓越し二階の部屋に」は4句が不安定なので、TTTさんが替えたがったが、僕は喜ばなかった。今考えると、「二階の部屋の二重窓越しに」が良いと思われる。
 MKさんの歌の結句「菜を間引く朝」を「〇〇菜を間引く」の動詞で締めたがるメンバーがいたが、うぐいすを聞くテーマがずれる上、朝の爽やかさが惜しいので、元の形のままとなった。

 検討をおえて、プリントの尾崎左永子の添削例を読んで、皆が感心した。
 次回の日程を決め、12時に散会した。
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 写真ACより、「ビジネス」のイラスト1枚。



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 今年の目標として、歌集のKDPを掲げ、歌集原稿の閲覧(歌友二人の)に入っている。
 そのサブワークとして、文集の「妻の直腸がん闘病記」をKDPする事を思いついた。
 原稿は、もう1つのブログ「新サスケと短歌と詩」より、該当テーマの記事を、Word(書式は、小説「底流」の白紙稿より借りた)へコピペを繰り返せば良い。表紙に苦労したが、ガイド本に従い、写真ACより選んで、文字を入れるなど操作して仕上げた。Wordの表紙をソフトでjpgに変換したので、ここにアップできない。
 現在、Amazonの審査中であり、審査を通ったなら、ここで公開したい。
 価格は最低の99円である。私記録であり、文章の量も多くないからである。
 2020年9月8日公開の、詩集「少年詩集 鳶の歌」以来である。

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写真ACより、「ビジネス」のイラスト1枚。



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 僕が参加しているブログランキングサイト・にほんブログ村のテーマの1つに、100冊会があり、本の読了のたび登録し、年間100冊越えの読書の励みにという趣旨である。
 昨年の同記事は、12月30日にアップした。リンクには、1昨年の同記事へのリンクを貼ってある。2016年の記録まで遡り得る。


 年末の累計数より、昨年末の累計数を引けば良いのだが、もう少し詳しい数を知りたく、毎月末に記録して来た。
 1月:16冊、2月:13冊、3月:17冊、4月:16冊、
 5月:17冊、6月:20冊、7月:19冊、8月:19冊、
 9月:16冊、10月:18冊、11月:12冊、12月:12冊、
 合計195冊である。6月~8月がやや多めだろうか。

 全詩集、全歌集では、単行本ごとに1冊とした。短編小説では、読了の1まとめごとに1冊とした場合が多い。
 1昨年の225冊、昨年の203冊より、減って来ている。200冊の大台にわずかに届かなかった。
 速読でなく、多読・乱読だが、どれだけ身に沁みたか心許ない。大人のメモは忘れるため、という言葉がありご寛恕願う。
 文学への情は増して来ている。
 皆様、佳いお年をお迎えください。
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写真ACより、「ウィンターアイコン」の1枚。


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 重盛明人「写真の上達には近道がある」Kindle Unlimited版を、タブレットで読み了える。
 ダウンロードは今月8日の記事、入手した3冊を紹介する(9)にアップした。
 これで同記事の3冊、すべてを記事アップした事になる。



写真の上達には近道がある 重盛明人
 重盛明人・著、ごきげんビジネス事務局・発行、スターティアラボ・発売。年次・不明。
 表紙の写真が上手くなる人の特徴・3ヶ条の内、いつもカメラを持ち歩く!は、僕には無理である。僕は車で移動するのだけれど、駐車中の車内は夏など、高温になる。カメラバッグを提げて、医院や歌会に出られない。
 写真のテーマは、花にほぼ決まっている。シャッターを切る前にイメージを、という事もわかる。



 7月28日に、インスタグラムへ投稿した写真である。八重のハイビスカス、赤花、フリル咲き。背景をボカスために、中輪だけれども、接写ではなく、望遠で撮り、ソフトでトリミングした。
 「考えるより先に中心からはずす」と日の丸写真を戒めるけれども、「日の丸弁当もたまにはいいね」と提案している。直線あり、曲線ありと、結局、何でもあり、のような気がする。
 花の咲く向きや、視線の前は、少しあけると良い、という事は納得できる。
 花の写真をインスタグラムに投稿しており、花の写真のインスタグラマーをフォローしているので、いいね!の数も参考に、撮り方を学びたい。


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 僕の参加しているブログ・ランキング・サイトの1つが、にほんブログ村である。そのサービスの1つに、テーマ(旧・トラコミュ、トラックバック・コミュニティ)があり、そのテーマの1つが、100冊会である。本を読み了えるたび登録して、年間100冊以上を読破する励みにしようという趣旨である。

 僕も参加して、月末に今月末累計から昨月末累計を引いて、その月の読了冊数をメモして来た。年間1度の計算でも良いが、少し詳しい毎月の記録がほしい。
 それに拠ると、2019年1年間に、203冊を読了した。
 2018年の読了冊数記録は、2018年12月31日の記事をご覧ください。



 2019年の月ごと読了冊数は、以下の通りである。
 1月:16冊 2月:13冊 3月:21冊
 4月:14冊 5月:12冊 6月:15冊
 7月:25冊 8月:16冊 9月:19冊
 10月:20冊 11月15冊 12月:17冊

 合計203冊である。全句集(全歌集、選詩集等も同じ)では、1句集を1冊とカウントした。また梅崎春生全集などの短編小説を1作品ごとに、1冊とカウントした場合もある。
 昨年よりは減ったけれども、今年2019年も、200冊越えを読了した。読書の質の問題があり、僕以上に本を読む人がいる事も知っている。まずは2019年の読了本の締めである。
 なお大晦日は、記事更新をお休みします。皆様、佳いお年をお迎えください。
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写真ACより、「ケーキ」のイラスト1枚。


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「覇王樹」8月号

 僕の所属する結社の歌誌、「覇王樹」2019年8月号が、ゆうメールで7月27日に届いた。
 同・7月号の感想は、今月13日の記事にアップした。
 今号には、通常立ての短歌作品と散文の他、年1度の「覇王樹賞」(20首)と「花薔薇賞」(1首)の発表がある。
 年間テーマ「夢」では、年度初めて評論、U・良夫さんの「夢の歌考片々」1ページが載る。
 また総合誌からの転載、2編も載る(5首と8首)。
 会のホームページ「短歌の会 覇王樹」も既に8月号仕様で頼もしい。
 僕の歌6首(8首より選)は幸い、7月号に続いて特選だった。それらを含めて、もう1つのアメブロ「新サスケと短歌と詩」の、7月28日の記事より少しずつ順次アップしてゆくので、横書きながらご覧ください。
 8月号を読み了えたなら、改めてここに記事にアップしたい。


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果実 80号a
 今月7日の記事「1冊と1紙が届く」で紹介した内、同人詩誌「果実」80号を読み了える。
 リンクより、過去号の感想へ77号まで、遡り得る。
概要
 リンクに少し概要を書いたので、ご参照ください。
 発行年月、発行所を忘れていたので、ここに書く。2019年4月、「果実の会」刊。
 県内の教員、教員経験者6名と、都内在住のO・雅彦さんを同人とする。
感想
 作者は複数の作品を寄せているが、作者ごとに作品を列するのではなく、作品ごとに順を考えて、編集されている。新しい試みである。
 巻頭は、歌人・山川登美子と潜水艦艇長・佐久間勉がほぼ同年代で、二人の出会いを仮想する、N・昌弘さんの「登美子と勉」、ドキッとする作品である。

 次いでT・篤朗さんの「つつましい言葉」以下、静かな作品が並ぶ。K・不二夫さんの「星の絆」辺りから、心理的に重いテーマの作品が並ぶ。
 O・雅彦さんのカリグラム詩(行頭の高さを変えた)「いつかの風の物語」などを経て、F・則行さんの「大往生」が、友人3人の家庭での突然死(苦しむことなく、周りにも迷惑を掛けず)を、自分と比べたあと、W・本爾さんの清澄な母恋「記憶」「ごしょねがい」(注:後生願い)で、詩編を仕舞っている。
 随筆編では、F・則行さんの「子どもの詩の読み方」が、「アンソロジー 子どものための少年詩集 2018」での、編集委員会が選んだ優秀作品と、小中学生が「好きな作品」として挙げたトップ作品の食い違いについて考察し、重いテーマである。
引用

 T・篤朗さんの詩「待つ」5連より、第3連を引用する。

どんな瞳が私を見つめてくるか
どんな言葉が私に返ってくるか
私はさりげなさを装って
何気なさを装って
もしもし
やっと声をかける
一瞬という長い時間を待つ



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