風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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ヒポクラテス

 ネット上のフリーマーケット、メルカリで最近売れた本の2回めのを紹介する。
 同・1回めは、今月2日の記事にアップした。


 6月9日に、角川書店「増補 現代俳句大系」第12巻、第15巻が、それぞれ500円で同じ人に売れた。




 6月18日、青木祐子「これは経費で落ちません! 8」(集英社オレンジ文庫)が400円で売れた。




 同じく6月18日に、岩波文庫のヒポクラテス「古い医術について 他八篇」が、600円で売れた。


 6月25日に、三浦哲郎「盆土産と十七の短編」(中公文庫)が500円で売れた。
盆土産と十七の短篇 (中公文庫)
三浦 哲郎
中央公論新社
2020-06-24


 同じく6月25日に、原田マハ「たゆたえども沈まず」(幻冬舎文庫)が400円で売れた。
たゆたえども沈まず (幻冬舎文庫)
原田マハ
幻冬舎
2020-04-08


 同じく6月25日に、青木祐子「これは経費で落ちません 7」(集英社オレンジ文庫)が400円で売れた。


 いずれも利益はわずかである。メルカリで現代詩文庫「続・白石かずこ詩集」(800円)を注文して、無くなるくらいに。

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写真ACより、「建築」のアイコン1枚。







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 岩波文庫のヒポクラテス「古い医術について 他八篇」より、7回めの紹介をする。
 同(6)は、先の5月8日の記事にアップした。リンクより過去記事へ遡れる。


 今回は、「流行病 第三巻(148ページ~)」、「医師の心得(14節、181ページ~)」、「誓い(191ページ、192ページ)」を以って、本書の仕舞いまで(注解、解説を除いて)読み了えた事になる。
ヒポクラテス
 岩波文庫の表紙を再掲する。




 「流行病 第三巻」には、12の症例、「気候」15節、16の症例の記述がある。症例では、回復した例もあるが、死亡した例が多い。「気候」では、ある年の気候によって、「悪性の丹毒」が多数発生したとする。症例を見ても、余病を併発しても、1病態とされた場合があるようだ。体温計もない状態では、病状の把握も、排泄物、出血、痙攣、譫言等でしか判断できない。

 「医師の心得」14節では、無益な議論を戒め、報酬に気遣い、模索状態では他の医師の助力を求めるよう勧めている。医師の身なり、講演への欲求にも戒めを書いている。
 「誓い」は文庫でわずか2ページであるが、今の医師もほぼこれに服しているらしい。医術の教授、学習を受けさせること、を無償とする。「情交を結ぶようなことはしません。」とあるのは、不犯だろうか、不倫しないという意味だろうか。
 読み了えて、紀元前400年頃に、呪術や哲学であった医術より、技術として医学を形成しようと藻掻くさまが見えるようである。


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 岩波文庫のヒポクラテス「古い医術について 他八篇」より、6回めの紹介をする。
 同(5)は、先の3月29日の記事にアップした。


 今回は、「流行病 第1巻」を読んだ。26節の概説と、14の症例を含む。
 紀元前4百年の医学書とはいえ、「文利」「焼熱(カウソス)」「煮熟」等の不明の語、「卒中」を流行病とする誤り、などが見られる。
 「14の症例」でも、詳細な観察はなされるが、手当ての記述はほとんどない。これでは、薬草をあさった漢方医学に劣るのではないかと思われる。
 理念としては、「医の技術には三つの要素がある。すなわち病気、病人、および医者。医者は技術の助手である。病人は医者と協力して病気に抵抗すべきものである。」と、とても立派なのだけれども。

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写真ACより、「ビジネス」のイラスト1枚。


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 岩波文庫のヒポクラテス「古い医術について 他八篇」より、5回めの紹介をする。
 同(4)は、今月2日の記事にアップした。リンクより、過去記事へ遡れる。


 今回は、「人間の自然性について」全15節、99ページ~114ページの16ページを読んだ。
 第1節では、哲学者の観念論で「人間は空気である」、あるいは「人間は火、水、土、他・明白でないところのものである」との論を一蹴した。第2節では、医者の1部の抽象論「人間は血液である、胆汁である、粘液である」との論を否定し、「身体には多くのものがある」と正論を書きながら、それら相互の加熱・冷却、乾湿が諸々の病気を生む、と誤謬に陥る。
 第4節では、人間は血液、粘液、黄および黒の胆汁を持っており、それらが調和すれば健康で、それらが本性のままでないならば病苦を病むと、怪しげな見解である。
 第9節で、伝染病の空気感染(新型コロナなど、飛沫感染である)と、飲食(飲用水を含む)による伝染を、細菌・ウィルスを知らないながら、指摘している。
 第11節で、人体に四対の脉管がある、との正確でない論を展開する。
 第15節では、発熱はたいてい胆汁からおこる、と誤りから論じている。

 机上の論より、病人の病状の観察より治療法を選ぶべきだ、としたのは画期的な事だった。
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写真ACより、「ガーデニング」のイラスト1枚。


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 岩波文庫のヒポクラテス「古い医術について 他八篇」より、4回めの紹介をする。
 同(3)は、先の2月18日の記事にアップした。


 今回は「技術について」全14節、85ページ~98ページ、14ページを読んだ。
 第5節で、「病気になったとき医者にかからなくても回復した人が沢山ある。」との論難に、「医者と同じ自家治療を偶然に用いたからである」と反論している。動植物の自己治癒力の仕組みが、分からない時代の考えである。
 第8節。医術の及び得ないことを医術に対して要求する無知を、狂気に縁が近いと非難する。現在では、ホスピスケアが1分野を成している。
 第13節では症状の判断に、視覚によること、薬剤投与による排泄物での判断を挙げている。現在では、レントゲン、エコー、内視鏡、MRIなどによって、患部の判断をできるようになった。
 医療が急速に進歩した現在、紀元前400年の医療に、素人が指摘できる点はある。
 しかし医療者に素質と教育が必要とし、技術の進歩と医療者の倫理を説いた点は、現代でも信条とされているようだ。

病人
写真ACより、「病人」のイラスト1枚。


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 2021年2月の人気記事を振り返る。人気記事は、ブログのマイページより、アクセス解析の人気記事で簡単に調べられる。

 同1月の人気記事の振り返りは、1月31日の記事にアップした。


 2月の第3位は、16日の記事、結社歌誌「覇王樹」2月号を読む、である。

 所属する結社歌誌に賭ける強い思いが、表れたのだろうか。

 第2位は4日の記事、ヒポクラテスを読む(1)である。コロナ禍の時代であり、僕も大動脈周囲炎や膵臓腫瘤という、病気を抱えている、時節が合ったのだろうか。
 同(2)、同(3)と続いているが、初回に及ばない。


 第1位は17日の記事、入手した4冊を紹介する(12)である。

 記事入力欄のAmazonを初めて利用し、4冊の表紙写真をAmazonの販売ページとのリンクにした所が新しかったのだろうか。
 収入はなくても、これからもAmazonの販売ページとリンクさせたい。
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写真ACより、「ドリンク」のイラスト1枚。




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 岩波文庫のヒポクラテス「古い医術について 他八編」より、3回めの紹介をする。2回めの紹介は、今月11日の記事にアップした。



 今回は、「古い医術について」全24節、26ページを読んだ。
 ヒポクラテスは、病態を「熱・冷・乾・湿」等のみで観念的に説く事を批判し、医術は技術であり、将来も発見は行われるであろうと説く。
 ここで説かれる対処法は読んだ所、食事療法、下剤、焼灼のみである。体液という、血管、気管、リンパ管かわからないものを巡る、液体が想定されている。
 のちの論文によると、薬草、薬剤も用いられたが、その効能の理由は経験的だったようである。
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写真ACより、「ウィンターアイコン」の1枚。



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