風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

Kindle本の第1歌集「雉子の来る庭」をKDPしました。右サイドバーのアソシエイト・バナーよりか、AmazonのKindleストアで「柴田哲夫 雉子の来る庭」で検索して、購入画面へ行けます。Kindle価格:250円か、Kindle Unlimitedで、お買い求めくださるよう、お願いします。

仕舞い

 今日2回めの記事更新です。
 昨日に続き、同人詩誌「青魚」より、僕のソネットの4番め、仕舞いの作を載せます。


  
バナーが消えた
    新サスケ

ブログ記事にアップするため
海河童さんの写真集Kindle版を
観ようと頼りのタブレットを開くと
Amazon Kindleのバナーがない

これは困った
何かでアプリを削除したかと
Amazonから ダウンロードを
試みるがうまくゆかない

アプリはタブレットにあるのに
表示されないかと
「追加」を調べるとアプリはあり

追加するとAmazon Kindleのバナーが
元の位置に示された
保存していたKindle本も健在だった

タブレット
 写真ACより、「タブレット端末」のイラスト1枚。




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 谷崎精二・個人全訳「ポオ全集」(春秋社)第3巻(1978年・5刷)より、長編小説「ゴオドン・ピムの物語」の1回めの紹介をする。
 先行する短編小説「軽気球虚報」の感想は、10月24日の記事にアップした。



 「ゴオドン・ピムの物語」は、この全集で133ページ~332ページ、200ページの長編小説である。今回は173ページまで、第3章までを読んだ。
 学校で親しくなったオウガスタス(彼は船長の父と、捕鯨航海をしたことがある)と、持ち船の帆船アリエル号で、大酒のあとピムは船出し、嵐に遭って捕鯨船にようやく助けられる。
 オウガスタスの父バアナアドが、捕鯨航海に帆船グラムパス号で出港する時、ピムはオウガスタスと相談して、内緒で乗り込む。船倉に一人で潜むが、オウガスタスとの連絡が取れなくなり、灯りも点せず苦しむ。数日のち、オウガスタスはやって来て、水と食料を呉れる。オウガスタスがなぜ長く訪問できなかったかを話し出す所で、第3章の仕舞いとなる。
 ポオは想像力の限りを尽くして描いている。僕はこの冒険小説に付いて行けるだろう。

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写真ACより、「秋の人物コレクション」のイラスト1枚。


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 福井県俳句作家協会・編の「年刊句集 福井県 第58集」より、7回めの紹介をする。
 同(6)は、今月26日の記事にアップした。



 今回は、敦賀地区(敦賀市、美浜町)、若狭東地区(三方郡、三方上中郡)、若狭西地区(小浜市、おおい町、高浜町)に渉る、187ページ~215ページの27ページ(途中、扉あり)、51名の510句を読んだことになる。
 今回で、「年刊句集 福井県 第58集」のアンソロジー部の、仕舞いである。今、記事を捲ってみると、ちょうど400名の4,000句を読んだことになる。福井県において、歌壇、詩壇より、遥かに人数が多いので、俳壇の隆盛を願う。

 コンサート、家事など、老いても忙しい様、過疎をそれとなく示す句など、現代を余すなく示して、貴重な郷土のアンソロジーである。
 以下に5句を引く。
征爾振るタクトの動き雲の峰(Y・一枝)
山峡の崩れ草屋根桐の花(N・一雄)
朝寒し忙しき一日始まりぬ(T・恭子)
柿を売る戸板一枚小商い(T・周山)
磯漁の魚分け合ひ浜うらら(H・稔)

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写真ACより、「アジアンフード&ドリンク」のイラスト1枚。



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 笠原仙一さんの第6詩集、「命の火」を読み了える。
 入手は、先の1月31日の記事、届いた2冊を紹介する(10)で報せた。



笠原仙一 命の火
 2019年12月28日、竹林館・刊。500部・限定。
 この500部というのは、僕の周囲の自費出版・詩集としては多めで、組織を通して配られるのだろうか。
 45編の詩とあとがきを収め、159ページ。

 仲間から「笠原節」と呼ばれる、ラッパの詩は、僕は苦手である。僕は藤村、白秋、朔太郎の抒情詩から戦後「荒地」派の詩を読んで来たので、プロレタリア文学系の詩になじまない。

 ただ「日の本が滅んでいく」には、題名とは別な仏壇仕舞いの内容で、身につまされた。僕は廃棄物処理の事業所に勤めた時期があって、仏壇屋が仏壇を廃棄物として持ち込むのには閉口した。仏壇屋の仏壇は産業廃棄物だから駄目だと言っても受け付けを通って来る。お精抜き(この字を宛てるのだろう。僧の誦経で仏壇の仏性を抜くこと)をしてあるのかと問うても、無言である。無信心といっても、人々の念の籠もったものを、ゴミとして破砕する事には抵抗があった。
 また「雪よ」には、雪国に住んで、大雪に難儀する庶民の心情を描いて、共感する。




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