風の庫

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嫉妬

 マンガ配信サイト「Renta!」より、マンガ誌「家庭サスペンス vol.33」をタブレットにダウンロードして、暁龍さんのマンガ「あなたよりも」を読み了える。
 前のマンガ記事「私は悪くない」は、今年6月15日にアップした。


 暁龍さんは、プロ・マンガ家インスタグラマー(フォロワー・3万5千人越え)、あんこと麦とのブロガー等として、ご活躍である。


スクリーンショット (48)
 暁龍さんのマンガ「あなたよりも」は、モノクロ32ページである。


スクリーンショット (49)
 掲載紙「家庭サスペンス vol.33」の特集は、「ハラスメント女に逆襲」であり、7編の作品を載せる。48時間300円でレンタルした。

 「あなたよりも」では、白石夫妻が、夫の学生時代の後輩女性・サキと出会い、サキは白石家に出入りするようになる。サキは夫と仲良さそうに見せ、妻が妊娠2ヶ月と知ると更に嫉妬し、戸への張り紙やメールで嫌がらせをする。床にサラダ油を塗って妻を転倒させ、流産させようとするに至り、警察に送られる。
 好意をうまく伝えられず、虚言で鎧った娘は、哀れでもある。しかし罪は深い。


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 河出書房「ドストエーフスキイ全集」(米川正夫・全訳)第2巻(1956年・刊)より、短編小説「人妻と寝台の下の良人」を読み了える。
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「弱い心」は、今月22日の記事にアップした。
概要
 初め「人妻」と「やきもち焼きの良人」と題する、2短編小説として発表され、17年後に作者によって1編に合わされた。1編として読むには、登場人物、ストーリーに無理があり、(一)と(二)に分けて読む。
 (一)「人妻」では、妻と夫、燕、愛人が出くわす話である。妻が何とかその場をごまかしてしまう。ドストエフスキーは当時、婦人の貞操に信を置いていなかったようだ。
 (二)「やきもち焼きの良人」では、妻の不倫を疑うあまり、見知らぬ婦人のベッドの下に他人の青年と共に、潜ってしまう男の話である。ここでは嫉妬が無様だと諭されている。
感想
 両編とも、金銭や仕事には苦しまない登場人物で、男女間のもつれ、というより切羽詰まった人物の、狂気めく言動に、作者の関心はあったようだ。
 嫉妬のテーマは後に、「永遠の良人」で完成されたと、解説にある。「永遠の良人」を、僕は読んだ記憶があるが、ストーリーは記憶していない。
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写真ACより、「お花屋さん」のイラスト1枚。


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