風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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対処法

 春秋社の谷崎精二・個人全訳「ポオ全集」第3巻(1978年・5刷)より、長編小説「ゴオドン・ピムの物語」の2回めの紹介をする。
 1回めの紹介は、昨年12月3日の記事にアップした。


 今回は、第4章~第8章、173ページ~215ページの、43ページを読んだ。帆船式の捕鯨船グラムパス号に、バアナアド船長の息子オウガスタスの友情で、主人公ピムが紛れ乗り込み、苦難に遭う物語である。
 船倉に閉じ込められたピムに、オウガスタスが長く会いに来れなかった理由は、船員の反乱があって、船長たちをボートに載せて追放してしまったからである。反乱者たちも運転士派とコック組に別れて、争っていた。オウガスタス、ピムに親切にする少数派のコック組が、多数派の運転士派を奇策で倒すが、嵐が襲い船が浸水する事態に陥る。
 冒険物語にありがちな、多くの幸運を取り込んでいる。また帆船が嵐に遭った場合の対処法を、長々と述べたりする。彼らは大型帆船に救われ、ある地に上陸するようである。先走りは、ここまでとする。
帆船
写真ACより、帆船のイラスト1枚。




 
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 岩波文庫のヒポクラテス「古い医術について 他八編」より、3回めの紹介をする。2回めの紹介は、今月11日の記事にアップした。



 今回は、「古い医術について」全24節、26ページを読んだ。
 ヒポクラテスは、病態を「熱・冷・乾・湿」等のみで観念的に説く事を批判し、医術は技術であり、将来も発見は行われるであろうと説く。
 ここで説かれる対処法は読んだ所、食事療法、下剤、焼灼のみである。体液という、血管、気管、リンパ管かわからないものを巡る、液体が想定されている。
 のちの論文によると、薬草、薬剤も用いられたが、その効能の理由は経験的だったようである。
0-20
写真ACより、「ウィンターアイコン」の1枚。



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