風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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捨てる

 今日2回めの記事更新です。
 昨日に続き、僕の未発表ソネット10編より、(8)をアップします。

   
再び取る
     新サスケ

僕が結婚して
再び詩を書き始めたころ
武生市の自宅に戻っていた
森晴美さん宅を何度か訪れた

旧家であった
書画の曝書にも遇った
彼女はふと
「誰でも一度は詩を捨てるけど

再び拾うかが問題ね」と洩らした
僕へのお世辞もあっただろうか
詩を捨てた彼女の感慨だろう

三、四回訪れて
それきり行かなかった
(妻はおおいに妬いた)

ボードウォーク
「ゆりの里公園」の写真より「ボードウォーク」の1枚。




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 福井県俳句作家協会・刊の「年刊句集 福井県 第56集」(2018年3月・刊)より、4回目の紹介をする。
 
同(3)は、今月18日の記事にアップした。
概要
 今回は、76ページ~104ページの29ページ分、58名の580句を読んだ。
 福井地区(福井市・吉田郡)の了いまでである。
感想
 俳句は短歌よりも、多く創って多く捨てる文芸らしい。その中に秀句も生まれるのだろう。
 年間の自信作10句の中に、常に幾つかの秀句が収まっている。
 なお信仰に関わる句も多いが、無信仰の僕には、引っ掛かる所である。
引用
 S・みつ子さんの「梅ふふむ」10句より。
老梅の甦りしか花ほつほつ
 N・明徳さんの「父の日」10句より。
雪跡に人と犬との絆見る
 M・清一さんの「時計の振り子」10句より。
朝寒むの門にざわめく登校児

0-50
写真ACより、「おもてなし」のイラスト1枚。


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