風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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改心

 岩波文庫、アストゥリアス「グアテマラ伝説集」(牛島信明・訳)より、4回め、了いの紹介をする。
 同(3)は、昨年12月28日の記事にアップした。



グアテマラ伝説集
 今回に紹介する作品、「ククルカン―羽毛に覆われた蛇」は、文庫本で135ページに渉る、長い幻想劇の脚本の形をとる。なおジャンルは、先行する作品と同じく、小説に入れた。
 全能の神・ククルカン、従者・グワカマーヨ、知者・チンチビリン、他の動物、伝統上の者たちによって織りなされる。
 1部、唯心論と唯物論の議論、戦闘の敗北を挟む。
 ククルカンが1夜の同衾で娘を殺すしきたりの中、娘・茴香(ヤイ)が当てられてククルカンの改心の希望を持たせる。


ひげを生やした亀:アオップ!アオップ!乙女たちが目覚め、蜂鳥に変わる日が、いつか来るであろうか?
ウバラビックス(不寝番の歌の名手):来るかも知れない‥‥来ないかも知れない‥‥

 しかし結末はバッドエンドで、チンチビリンが茴香(ヤイ)の名を呼ぶが返しはなく、亡くなるシーンである。
 アストゥリアスが宗教を、独裁を、あるいは現代社会を批判したのかわからないが、それら総てを含む幻想劇だろう。




 
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 今日2回目の記事更新です。
 小噺を1つ紹介する。

 この読書日記ブログ「風の庫」の記事のため、本を読む時には付箋紙を貼って行く。
 俳句、短歌、小説、その他を問わない。

 今は電子本には便利な機能があって、ハイライト(線引きのようなもの)が引け、メモを付記できる。しかし1部の電子本では、それが出来ない。
 それで、そういった本は、専用のノートに引用部と短いメモを書く。

 紙の本には、数を見つつ、付箋紙を貼って行く。
 付箋紙は安いものだろうが、僕は更に節約して、代用品を用いている。
 瓶入りの粒ガムをたくさん噛むので、その捨て紙が少なくなると、鋏で二つに切って使う。
 端を糊で重ねてある、その糊で、気になる個所に貼る。

 糊の力が弱く乾きやすいので、何かの拍子に外れる。
 また稀に、引用を終ったかと勘違いして剥がす。
 元の個所が判らないと、見付け出すのに四苦八苦する。見付けられなくて、新しい個所に貼る場合もある。


 代用付箋紙にシャープペンシルで(ボールペンは書きにくいので)小さくメモを書く時がある。さてブログを書こうとして、何が書いてあるか判らない。付箋紙には書きにくい本の段差だし、メモ用の紙でもない。なんとか1部より判じるか、諦めるしかない。

 まさに代用付箋紙で、時々襲う恐怖である。
 古い専用付箋紙が残っており、廉価なものだろうから、これからはケチらずにそれを使うとしよう。
 この記事を途中で1晩寝かせて、改心した。
0-70
写真ACより、「ファンタジー」のイラスト1枚。


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