角川ソフィア文庫「西東三鬼全句集」より、第5句集「変身」の前半を紹介する。
第4句集「今日」は、今月25日の記事にアップした。リンクより、過去記事へ遡れる。
句集「変身」は、1962年2月、角川書店・刊。その4月1日に、癌のため62歳で亡くなった。
著者の「あとがき」があり、危篤に陥ったため、友人諸兄の協議により成った、と書かれる。
1951年より約10年の、1,073句より成り、僕が紹介を2回に分けようとする理由である。
角川ソフィア文庫の、155ページ~195ページを(1)前半とする。
新興俳句以来の、前衛の態度を崩さず、第1線を突っ走るには、かなり苦しんだ跡が見える。字余りや、省略など。題材、表現にも、新を求めて止まなかった。
以下に5句を引く。
鉄道の大彎曲や横飛ぶ雪
病者等に雀みのらし四月の木
河豚啖いて甲板(デッキ)と陸に立ち別る
癌の兄と別れ直ぐ泣く群衆裡
冬越え得し金魚の新鮮なる欠伸

写真ACより、「アジアンフード&ドリンク」のイラスト1枚。


第4句集「今日」は、今月25日の記事にアップした。リンクより、過去記事へ遡れる。
句集「変身」は、1962年2月、角川書店・刊。その4月1日に、癌のため62歳で亡くなった。
著者の「あとがき」があり、危篤に陥ったため、友人諸兄の協議により成った、と書かれる。
1951年より約10年の、1,073句より成り、僕が紹介を2回に分けようとする理由である。
角川ソフィア文庫の、155ページ~195ページを(1)前半とする。
新興俳句以来の、前衛の態度を崩さず、第1線を突っ走るには、かなり苦しんだ跡が見える。字余りや、省略など。題材、表現にも、新を求めて止まなかった。
以下に5句を引く。
鉄道の大彎曲や横飛ぶ雪
病者等に雀みのらし四月の木
河豚啖いて甲板(デッキ)と陸に立ち別る
癌の兄と別れ直ぐ泣く群衆裡
冬越え得し金魚の新鮮なる欠伸

写真ACより、「アジアンフード&ドリンク」のイラスト1枚。

