風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

Kindle本の第1歌集「雉子の来る庭」をKDPしました。右サイドバーのアソシエイト・バナーよりか、AmazonのKindleストアで「柴田哲夫 雉子の来る庭」で検索して、購入画面へ行けます。Kindle価格:250円か、Kindle Unlimitedで、お買い求めくださるよう、お願いします。

綜合歌誌

 最近に手許に届いた2冊を紹介する。
 まず詩誌「水脈」68号である。
 同・67号の感想は、今年4月10日の記事にアップした。



水脈68号
 「水脈」は、日本詩人会議の県内誌だろうか。
 68号は、2020年7月28日、水脈の会・刊。54ページ。
 先日に亡くなった仲間・神子萌夏さんを悼む詩と随筆があり、袖触れ合った者として痛ましい。

 総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2020年9月号が届いた。
 同・8月号の感想は、先の7月20日の記事にアップした。



歌壇9月号
 8月に刊行という事で、戦争と戦後を、特集する。
 連載・平成に逝きし歌びとたちで取り上げる春日井建は、全歌集を読んだ事があり、印象に残っている。

 共に読み了えたなら、ここで紹介したい。


このエントリーをはてなブックマークに追加

 総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2020年7月号を、ほぼ読み了える。
 到着は今月19日の記事、届いた5冊(2)で報せた。
 同・6月号の感想は、先の5月24日の記事にアップした。リンクより、過去号の感想へ遡れる。




IMG_20200618_0005
 今号は、新型コロナウイルスに関わる歌が多い。緊急事態宣言、マスク問題は致し方ないとしても、トイレットペーパー、消毒剤、小麦粉までストアの棚から消えるという愚を演じた。主婦は止むを得なかったのであり、仕掛けたのはマスコミか業者か。

 巻頭20首では、俵万智の歌がすべて、コロナ禍に関わるものであり、災害に敏感だと思う。久しぶりに俵万智の歌に接して、発見はその事ではない。「多し」「しており」「ぬ」など、古語が混じる事である。今の若い歌人は、完全口語体を採っている人がいて、僕の歌もその方向を目指している。

 大松達知の「とおくとおく」20首では、「起きてた?と娘は言えり生きてた?と聞こえていたり肌寒き春」のように、現役労働者の苛酷さが伝わってくる。

 永田和宏・インタビュー「ウイルスとの向き合い方」は、生物学者・歌人の見解として有効だった。



このエントリーをはてなブックマークに追加

IMG_20200517_0003
 メルカリで、藤井聡太のクリア・ファイルを買った。300ポイント(300円分。税・送料・込み)。千年に一人の天才と騒がれる将棋棋士だから、クリア・ファイルの1枚は良いだろう。
 日本将棋連盟・正規品。ビニール・シート入り、A4判、未開封品。
 藤井聡太ものでは、昨年11月3日にアップした、谷川浩司「中学生棋士」を読む、以来である。




IMG_20200517_0002
 本阿弥書店より、総合歌誌「歌壇」2020年6月号が届いた。169ページ。
 特集は、塚本邦雄生誕百年没後十五年。塚本邦雄が第1歌集を刊行した年齢に合わせ、特別企画は31歳競詠・7名。
 同・5月号の感想は、先の4月29日の記事にアップした。


 6月号も、読み了えたなら、ここにアップしたい。




このエントリーをはてなブックマークに追加

 総合歌誌「歌壇」2019年1月号を、短歌作品中心に読み了える。
 入手は、昨年12月15日の記事、入手した4冊を紹介する(6)にアップした。


 その4冊の、了いの4冊めの読了である。

IMG_20191214_0003

 新春巻頭詠は30首の2名と少なく、他の歌誌と競り負けているようだ。馬場あき子「いろいろな時間」では、夫(岩田正)への亡夫恋、閉塞感ありと言いきる時代感覚が、目に付く。佐佐木幸綱の「スクラム」では、テオは飼い犬の名前、また彼が若くラグビーを詠んだ事、60年安保に関わるなどした事、との事前情報がないと実感の伝わりにくい歌がある。歌壇は村社会だろうか。
 次線級の歌人の歌にも、心に止まる作品がなかった。


 新連載・平成に逝きし歌びとたち①上田三四二は、写真が優れている(死を覚悟した穏やかな表情)。「歌壇」も過去を顧みる姿勢に入ったのだろうか。

 僕は今年5月号の前金切れで、同誌の購読を止めようと思っている。2007年4月、同誌5月号を初めて買って、丁度13年になる。2種以上の歌誌を購読する、時間的、小遣い的な余裕はない。それまで、卒業の決まった授業、消化試合のようだが、紹介は続けたい。



このエントリーをはてなブックマークに追加

 最近に手許に届いた本3冊、6回めの紹介をする。
 先行する同(5)は、先の8月12日の記事にアップした。

 
 その3冊の内、羽生善治「直観力」はまだ枕頭近い本立てにあるが、他の2冊は読み了えて、ここに記事アップした。
 今月15日に、綜合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)11月号が届いた。

歌壇11月号
 これまで値上げを我慢して来たが、消費税増税もあり耐えられなかったのだろう、1冊800円から900円に値上げになった。
 翌日16日、今年12月号~来年5月号の半年分、購読予約の代金を、付属の無料の郵便振替用紙で送った。2,3日後に本阿弥書店より、「前金切のお知らせ」と歌集10%割引の注文葉書が届いた。
 同・10月号の感想は、先の9月25日の記事にアップした。

 
 10月19日に、2冊が届いた。
 まず芥川賞を受賞した、今村夏子「むらさきのスカートの女」である。

むらさきのスカートの女
 彼女の小説は、新興宗教からみの「星の子」で躓いていたが、受賞本作は優れていると、ブロ友の記事に紹介された。メルカリで探して、600円弱(税・送料・込み。定価:1,300円+税)で買った。
 彼女の「こちらあみ子」と「あひる」を既に読んでいる。
 「あひる」の感想をリンクするので、リンクより「こちらあみ子」の感想に遡れる。

 
 もう1冊は、結社歌誌「覇王樹」の同人、渡辺茂子さんが贈ってくださったエッセイ集「落とし文」である。
渡辺茂子 落とし文
 2019年8月17日・刊。221ページ。
 「覇王樹」と「関西覇王樹」に連載したエッセイ、106編を収める。
 受贈した彼女の第2歌集、「湖と青花」の感想は、今月5日の記事にアップした。

 



このエントリーをはてなブックマークに追加

 本阿弥書店の綜合歌誌「歌壇」2019年10月号を、ほぼ読み了える。
 到着は今月18日の記事、入手した4冊(4)にアップした。

3・歌壇・10月号
 特集は「平成の事件と短歌」である。
 総論として、三枝昂之「「品格」が流行となるこの国の暮れ」。重大事件の他に、岡井隆の敗戦革命を否定する歌、平成不況の失われた20年、沖縄問題、高齢化の介護問題をも、今後を見据えて論じている。
 6名による「記憶に残っている事件詠10首選」と短文。良くも悪くも、当時の短歌は勢いがあった。令和時代となって、忖度するのか、公言しない。
 座談会「平成の事件と短歌 ―地下鉄サリン事件を端緒として―」。年代の違う男女2人ずつが、平成の時事詠を論じる。連合赤軍の坂口弘やオウム事件死刑囚の中川智正の歌を取り上げて「短歌という形式は、自己救済につながってしまうんじゃないか」と、議論されたという。短歌に救いを求める僕には、ショッキングである。吉川宏志は、「集団に入ることによって、自分たちだけ救われればいいと考えることは、何か邪悪なものを生み出してしまう、ということは、この事件から学んだ気がします。」と述べて、暗に結社や歌壇を批判するかのようである。
 時事をほとんど詠まず、生活を詠み続けた僕の歌にも、重大事件の影は及んだと思う。

 付箋を貼った数首があり、紹介したいけれども、ここで僕の感想を了いとする。



 

このエントリーをはてなブックマークに追加

 最近に入手した4冊を紹介する。
 同(3)は、昨年12月9日の記事にアップした。

1・大杉スミ子全詩集
 出版社の紫陽社より、「大杉スミ子全詩集」が送られて来た。県内在住の詩人自身の贈呈だろう。
 これまでの5詩集すべてを収める。2019年10月25日・付け・刊。309ページ。

2・歌集・甘藍の扉
 出版社の柊書房より、大野英子・歌集「甘藍の扉(かんらんのと)」を送られた。大野英子さんは「コスモス」の歌人で、僕は「コスモス」在籍中にもあまり関わりが無かったので、柊書房のご配慮だろう。
3・歌壇・10月号
 本阿弥書店より、綜合歌誌「歌壇」2019年10月号が届く。僕の予約購読している、月刊誌である。
4・小坂井大輔 平和園に帰ろうよ
 書肆侃侃房の新鋭短歌シリーズ48、小坂井大輔の「平和園に帰ろうよ」Kindle Unlimited版を、Amazonよりタブレットにダウンロードした。
 平和園は、名古屋市にある中華料理屋さんで、短歌の聖地となっている。事情は歌人のブログ記事などに、よく出て来る。

このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ