風の庫

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詐欺

 今月4日の記事、ダウンロードした4冊を紹介する、でAmazonのKindleストアよりダウンロードの4冊を報せた。


 その内、「家庭サスペンス」vol.23より、暁龍さんのマンガ、「可哀想な姉」を読み了える。
 暁龍さんのマンガは、2月8日に記事アップした、「パラサイト イクメン」以来である。


家庭サスペンスvol.23 特集:毒身内
佐嶋しおり
笠倉出版社
2020-01-22



 特集は「毒身内」である。8名の女流マンガ家が、8編を寄せている。

 暁龍さんの「可哀想な姉」は、モノクロ、32ページ。
可哀想な姉a

 暁龍さんのマンガ「可哀想な姉」では、虚弱な姉が祖母・母に甘やかされてニートに育つ。父は甘やかしぶりに呆れて家を出る。
 母が癌で亡くなると、姉はネットの仕事に入るが、詐欺まがいで、預金をほとんど使ってしまった。「私」は家を出てアパート住まいを始める。姉が残された家に、祖母が住み移って、さらに甘やかし、姉は資格取得と偽って、ゲームに耽る。祖母が亡くなり、姉は帰って来なかった(祖母の貯金は全部引き出して)。半年後、姉が現れて「私」にお金をせびるが、「私」は突き放す。数年後、結婚した「私」は、姉が食い逃げ常習犯としてテレビに映っても、夫に知らない人、と応える。
 僕も人に甘えた所はあるが、家業の農作業を手伝い、結婚して現場で働き、一人っ子を育てて来た。この姉ほどでは、ないと思う。
 暁龍さんのマンガでは、家族の愛憎を、ネットを小道具に取り入れ描いた作品が多い。ご自身が、ブログインスタグラムツイッターユーチューブ等でご活躍だからだろう。



 


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 谷崎精二・個人全訳「ポオ全集」(春秋社・版)第1巻より、5回め、了いの紹介をする。
 同(4)は、今月7日の記事にアップした。リンクより、過去記事へ遡れる。



 今回は、「純正科学の一として考察したる詐欺」、「実業家」、2編を読んだ。
 「純正科学の~」は、「詐欺することが人の運命なのだ。」としている。詐欺を綿密、工夫、忍耐、独創など9つの要素で考察した後、9つの詐欺話を挙げている。しまいの話は、保証金を集めてトンズラするストーリーで、現在の日本でも行われている。

 「実業家」は、「私は実業家である。」と称する「私」が、仕立て屋の客引きから始まって、目障りな小屋を建てて、近くの立派な建物の主から立ち退き料をせしめる「目障り業」、当たり屋、偽郵便料をせしめる詐欺、猫取り締まり法令を発布した国に猫の尻尾(再生する事になっている)を売る業まで落ちぶれる。

 訳者のあとがきによると、第1巻は推理小説編であるが、枚数の都合でその他も収めた。末尾の付加された作品は、ポオ自身の落魄を映すかのようである。
社長
写真ACより、「社長」のイラスト1枚。



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 山田詠美の小編小説集「タイニー ストーリーズ」より、3回めの紹介をする。
 同・(2)は、先の1月27日の記事にアップした。


 文春文庫、2013年・刊。21編のタイニー ストーリー(小編小説)を収める。

 今回に僕が読んだのは、「LOVE 4 SALE」、「紙魚的一生」、「GIと遊んだ話(三)」、「ブーランジェリー」、「にゃんにゃじじい」の、5編である。
 苦労して貯めたお金を、自殺未遂詐欺の常習者に貢いでしまう話「LOVE 4 SALE」、知性に憧れて一緒になった男性に、読書ばかりで構われない話「紙魚的一生」、友人と一緒にGIと遊ぶ、僕には趣のよくわからない話「GIと遊んだ話(三)」、パン屋兄弟の兄と交際して「体の相性が良い」けれども、弟に譲られてしまう女性「ブーランジェリー」(フランス語でパン屋の意味)、いわくありげなお爺さんが、「猫みたいな女はいない、そう振舞おうとする女は多々いたけれども」と親しくなった少女に教える「にゃんにゃじじい」、の5編である。
 いずれも、山田詠美の経歴を含めて、ハッピーエンドではない事が気になる。ハッピーな作家という人物も、相応しくない気がするけれども。作家は精神労働者なので、苦労する者だろう。
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写真ACより、「ケーキ」のイラスト1枚。



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 ブログ、インスタグラムなどで楽しませてもらっている、プロ・マンガ家、暁龍(あかつき・りゅう)さんのマンガ誌掲載のマンガ作品、「誰かに聞いてもらいたい」を読み了える。
 先行する作品読後感は、先の10月26日の記事、暁龍さんのマンガ2作品を読む、にアップした。



 今回もあかつきさんのブログ「あんこと麦と」の、メニューバー「配信・掲載情報のページです」より、あかつきさんの一般マンガを探した。


家庭サスペンス vol.17
 「家庭サスペンス vol.17」がヒットした。今は同・vol.20も発売されているかも知れない。
 特集は「本当にあった詐欺の話」である。Amzonより、275円でタブレットにダウンロードした。

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 暁龍さんは、「誰かに聞いてもらいたい」を掲載した。32ページ、モノクロ。
 夫とは会話が成り立たず、一人娘は文句ばっかり、という主婦が、写真SNSで国際ロマンス詐欺に引っ掛かり、10万円を振り込み、更に200万円を求められた所で、娘さんの危難があって、思いとどまる。夫の無言は、突発性難聴で、言い出せなかったのが原因だったが、薬で良くなっている、と家庭の和が戻ってハッピーエンドである。
 前の2作品のように、胸がチクリと刺される事はなかった。以前、僕は妻に腹を立てると、無言作戦を取った事があるが、2、3時間の1時的なものだった。今はそれはなく、癇癪を立てる事もない。
 でも家庭で、夫と子に無視される主婦の悲しみは、わかる気がする。


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