思潮社の現代詩文庫155「続・辻征夫詩集」より、「ボートを漕ぐおばさんの肖像」から、を読み了える。この文庫には、同・詩集より、9編を抄出している。
先行する「ヴェルレーヌの余白に」は、今月25日の記事にアップした。
「ボートを漕ぐおばさんの肖像」から、には詩集「かぜのひきかた」から、に出て来る、詩人の胸に住み着くヘレンおばさんの変形が幾つも出て来る。
「ボーとを漕ぐ不思議なおばさん」では、「ぼくのおばさんはまだ/遠くにいて/いっしょうけんめいボートを漕いでいる」と詩人に好意的なおばさんが現れる。
「浜木綿のかげに運動靴を置いて」では、「夏のあいだ/海には不思議なおばさんがいて/ぼくを見ていてくれたので」と、「ぼく」もおばさんに感謝の念を抱く。
以下、不思議なおばさんは、「冬は風と夢の季節で」、「雲」、「ぼくの物語が書いてある本の」、「降りしきる雪の中で」、「おじさんがいっぱい」、「遠い花火」の各編に現れて、詩人を慰め諭してくれる。
辻征夫の詩には、詩集を違えて、同じ人物や、テーマの解説が表され、詩想の深まりを感じさせる場合がある。

写真ACより、「ビジネス」のイラスト1枚。


先行する「ヴェルレーヌの余白に」は、今月25日の記事にアップした。
「ボートを漕ぐおばさんの肖像」から、には詩集「かぜのひきかた」から、に出て来る、詩人の胸に住み着くヘレンおばさんの変形が幾つも出て来る。
「ボーとを漕ぐ不思議なおばさん」では、「ぼくのおばさんはまだ/遠くにいて/いっしょうけんめいボートを漕いでいる」と詩人に好意的なおばさんが現れる。
「浜木綿のかげに運動靴を置いて」では、「夏のあいだ/海には不思議なおばさんがいて/ぼくを見ていてくれたので」と、「ぼく」もおばさんに感謝の念を抱く。
以下、不思議なおばさんは、「冬は風と夢の季節で」、「雲」、「ぼくの物語が書いてある本の」、「降りしきる雪の中で」、「おじさんがいっぱい」、「遠い花火」の各編に現れて、詩人を慰め諭してくれる。
辻征夫の詩には、詩集を違えて、同じ人物や、テーマの解説が表され、詩想の深まりを感じさせる場合がある。

写真ACより、「ビジネス」のイラスト1枚。

