風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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追悼文

 所属する結社の歌誌「覇王樹」2021年4月号を、ほぼ読み了える。
 到着は今月2日の記事にアップした。

 リンクには、3月号の感想、結社のホームページ、僕の歌、の3つへリンクを貼ってある。

「覇王樹」4月号
 2021年4月1日付け、覇王樹社・刊。34ページ。
 今月は、通常立ての他、昨年10月に亡くなった、田上治子さんの追悼をしている。姪のHYさんと、親交の深かったN・ヱツ子さんが、それぞれ1ページの追悼文を寄せた。それとは別に田上さんの歌集「海峡」より、8首を転載した。

 同人のT・美香子さんの次の1首に、目が留まった。
巣籠もれと言われている間にまたひとつ病増えたと苦笑う兄
 ふだんは「苦笑いする」と書くが、短詩型なので、音数をできるだけ少なくするための新造語である。
 僕の2020年12月号の掲載歌に、次の1首がある。
心にもなくてLINEに書けるねと呆れる妻に苦笑う僕

 先取特権を主張する訳ではない。もし僕の歌に影響されたのなら、造語の普及を願うばかりである。僕は他にも「先取る」の語を試みている。あるいはファッション系で、既に使われているかも知れないが。





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 所属する結社の歌誌「覇王樹」の、2020年12月号を読み了える。
 到着は、先の11月29日の記事にアップした。


 上のリンクには、僕の「苦笑う僕」6首と、同・11月の感想へ、リンクが貼ってあるので、ご覧ください。
 また結社のホームページ「短歌の会 覇王樹」は既に、12月号仕様である。



「覇王樹」12月号
 12月号は、12月1日・付け・刊。36ページ。
 今月号は、力詠15首1編が久しぶりに復活し、K・恵美さんの「秋の声」が載る。力作群であり、1首を引く。「生
(あ)れしゆえ生きねばならぬ 人は業をでんでんむしは殻を背負いて」。
 永く「覇王樹」に尽力した清水典子さん(71年間・無欠詠、他)の逝去を悼み、顧問のH・俊明さんが「さようなら清水典子さん」、代表の佐田公子さんが「天国でウォーキングを」の追悼文を、1ページずつ寄せた。
 総合歌誌「歌壇」9月号より、佐田公子さんの評論「統制下に置かれた歌人たち」が、「梧葉」冬号よりY・美加代さんの「拒否の色」5首が、転載された。

 以下に2首を引き、寸感を付す。
 Y・美加代さんの「蜃気楼」6首より。
若き日は蹴り上げ抱え歌いたるマイクが時にヒデキを支える
 病む西城秀樹のコンサートを詠んで、歌手と歌人の執念が響き合う。
 I・敏子さんの「彦根城」6首より。
ボロ布のやうな思ひ出タンスより引き出しけふは一人遊びす
 比喩、句跨りを用いて、老いの遊(すさ)びを、豊かに描いた。


 
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 所属する結社の歌誌「覇王樹」2020年12月号が、11月26日に届いた。
 先の11月号の感想は、今月3日の記事にアップした。


 リンクより、過去号の感想へ遡れるので、ご覧ください。


「覇王樹」12月号
 12月号は、A5判、36ページ。2020年12月1日・刊。定価:千円。
 通常立ての他、力詠15首1編が久しぶりに復活した。また追悼・清水典子氏として、代表の佐田公子さん、顧問のH俊明さんが、1ページずつ追悼文を寄せている。

 なお僕の「苦笑う僕」6首・他は、アメブロ「新サスケと短歌と詩」の、11月28日・以降の記事に分載するので、横書きながらご覧ください。





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 詩誌「水脈」68号を読み了える。
 到着は、今月14日の記事、届いた2冊を紹介する(16)で報せた。



 また同・67号の感想は、今年4月10日の記事にアップした。


水脈68号
 2020年7月28日、水脈の会・刊。
 A・比佐恵さんの詩「コロナ禍の日々に」に惹かれた。慣れない地に一人で、庭の草むしり、苔の植え付けに、コロナ禍の日々を勤しむ姿がある。
 S・周一さんの「コロナの夜」、「言葉とウイルス」、「仏事」3編には、1行の字数を揃える志向があるようだ。広部英一氏の晩年の試みに倣うようだが、この試みは広部氏の死と共に、打ち切りたい。広部氏がなぜ試みたのか、その理由も判らなくなった現在では。
 「神子萌夏さんを悼む」のページでは、N・千代子さんの「詩と暮らしを語り合った友」、I・冴子さんの「神子萌夏さんへ」、2編の追悼文を載せる。彼女はしばらく、僕が編集役をした同人詩誌「群青」の同人だった時期がある。反原発問題で内紛があって別れたが、個人的な恨みはなかった。腎臓移植で体調回復していた時期で、僕も喜んでいたところ、急逝が惜しまれる。


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 結社歌誌「覇王樹」2020年6月号を、ほぼ読み了える。
 到着は、先の5月31日の記事にアップした。


 リンクには、同・5月号の感想、結社のホームページ、僕の掲載歌、3つへリンクを貼ったので、是非ご覧ください。

覇王樹 6月号
 「覇王樹」社員には、新かな遣いの歌人が多く、例えば巻頭8首のうち、6名が新かなであり、旧かな遣いは2名である。ただし新かなでも、古典文法の歌人が多く、完全口語体を使う人は少ない。わかりにくい歌は、ほとんどない。「覇王樹」が清新自由をモットーとしているせいだろう。

 新型コロナウイルス禍を取り上げた歌も多く、その早さに機会詠としての短歌を思う。7月号には、僕も詠んで出詠している。

 かつての同人の逝去を悼んで、「追悼 土屋和夫氏」と題して、2名が2ページの追悼文を寄せた。

 今年11月に東京で予定されていた100周年記念祝賀会は、新型コロナウイルスの危険を避けて延期され、来年11月頃に開催の予定となった。

 以下に2首を引く。
 W・ちとせさんの「隠居」6首より。
食べ馴れの魚は旨きと笑み交わし貴殿と飲むは何年ぶりか
 K・南海子さんの「春嵐」6首より。
春嵐過ぎゆくまでを見ておりぬ窓一枚を隔てし世界を








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 僕の属する同人詩誌「青魚」No.92を読み了える。
 到着は、今月9日の記事、同人詩誌2種が届く、で報せた。リンクより、関連過去記事へ遡れる。



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 「青魚」はB5判、目次より後書まで含めて、37ページ。2段。
 僕はソネット「ブロック」、「クーデターか亡命か」、「ボケの自覚」、「古書店興亡」4編を寄せた。ネットで公開する時もあるだろう。

 冒頭はY・英一さんの追悼文「ハインライン氏の訃報を知って」2ページである。アメリカの旧友の死を嘆いた。
 T・幸男さんは4編を寄せるが、内2編は既刊詩集からの再掲である。僕と同じく、詩想が溢れないらしい。
 新参加のS・沈潜さんは戯話めいて深刻な「アイコ」を寄せた。代表、T・晃弘さんと同じく、老年大学に学んでいるA・信子さん、H・喜代子さん、K・文子さん、T・育夫さんも家族を描くなど、元気である。
 T・晃弘さんの追悼文「詩友、鎌数学を悼む」は、「青魚」創刊同人の鎌数学さん(寺の住職だった)の死を悼んでいる。


 A・雨子さんの長い散文の連載は、今回は「慶太郎さん」11ページである。家族親族・同級生らを回顧して、当人には手応えがあるのだろう。
 詩の困難な時代に各人、向かう態勢が少しずつ違ってきたようだ。



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 僕が関わった同人詩誌「群青」第2号(2005年2月20日・刊)より、巻末の追悼文「広部英一氏追悼」を、僕のホームページ「新サスケ’s Ownd」の6月10日付け記事に転載しました。
 同人詩誌「群青」より、逆年順に転載して来た散文も、これでしまいです。
 古い文章ですが、よろしければお立ち寄りください。

masakyf-diary.amebaownd.com/posts/6404156

 上のURLよりも、記事へ飛べます。フィッシング防止等のため、2、3日でリンクが切れますので、その場合は「広部英一氏追悼」に貼ったリンクよりお越しください。

05
写真ACより、「恐竜」のCG1枚。ホームページ記事と共通です。




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